
ことわざ
嘘と坊主の頭はゆったことがない
意味
坊主は髪を結ったことがないというのと、嘘を言ったことがない、というのをかけた洒落。
類句
嘘と牡丹餅ついた事ない
補説
これまで一度も嘘をついたことはない、という意味のことわざです。「坊主の頭で髷を結うことはできないように、嘘をつくことはありえない」として、嘘吐きでない、ということを洒落を使って強調しています。「結った」と「言った」で「ゆった」と、語感の面でも二重の意味になっている、茶目っ気たっぷりの表現です。
あまり耳馴染みのある言葉ではありませんが、誰かに「嘘つき!」と言われたとき、咄嗟にこう切り返すことができれば、とてもオシャレですよね。
「噓と坊主の頭はゆったことがない」の使い方

えっ、あ、そうなんだ…。猫くん、今日それ見るの?

ちょっと怖いけど、好きなお笑いタレントが心霊スポットにロケをしに行くらしいから、見てみようかなと思ってるニャンよ~。ン?隊長、もしかして怖いニャン?

全然怖くないよ!?そ、そんな疑いの目で見たって、僕は、嘘と坊主の頭はゆったことがないんだからね!
「噓と坊主の頭はゆったことがない」の例文
- 彼氏が嘘をついて女の子と出かけていたので、それを怒ったところ、さんざん言い訳を並べ立てた後に「自分は嘘と坊主の頭はゆったことがない」と否定されて、呆れてしまった。
- 夫は嘘と坊主の頭はゆったことがない、と言ってもいいくらい正直な人だが、ダイエットをすると言いつつ、時々隠れて夜中にプリンを食べているのを、実は私は知っている。
- おやつを手に持っているときといない時では、私に対する態度があまりに違うため、犬というものは、嘘と坊主の頭はゆったことがないというほど正直だと思う。
隊長、今日はなんだか怖いテレビ番組があるらしいニャンよ。