ことわざ
牛を馬に乗り換える
意味
劣っている手段をより優れた手段に替えること。
または、自分にとって都合のいいもの、好ましいものに替えることのたとえ。
類句
牛売って馬を買う
牛を馬にする
牛を以って馬に換う
牛を馬に換う
補説
何かをより優れたものに替えることを、歩みの遅い牛から、俊敏で知性が高い馬に乗り換えることに例えています。
牛は古くから荷運びや農作業で人間に力を貸してくれた動物ですが、動きが遅いこともあり、より速く動ける馬を使った方が効率が良い、とされて誕生したことわざです。
牛にとってはちょっと失礼な話ですが、変化を恐れずに新しいものを取り入れ、向上を図っていくことの重要性を説いているようにも感じ取れます。
仕事や学習はもちろん、日常生活におけるちょっとした物の買い替えにまで幅広く使える言葉ですが、連れ添ってきた相手と別れ、別の異性に乗り換える場面でもよく使われている表現です。
「牛を馬に乗り換える」の使い方

ちょっと嘘でしょ!?…ほんとだ…何しても動かないや…。

電源プラグ差し込みなおしたりしても、ダメだったんだニャン…オラ、壊しちゃったかニャン…?

古いレンジだったし、猫くんのせいじゃなくて、寿命だと思うよ。よし、牛を馬に乗り換える気持ちで、思い切って新しいのを買うとしよう!
「牛を馬に乗り換える」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・妾ん処の亭主を御覧な、稼ぐことを知らないで朝から晩まで碌々食物もあてがわないで遊んでばかり居るから、牛を馬に乗り替えるつもりだからお前もその気になって、・・・三代目三遊亭円遊『落語 不貞妻』
- 電池がすぐなくなる上に、動きが遅くなったスマートフォンを機種変更して、牛を馬に乗り換えた気分だ。
- 牛を馬に乗り換えるじゃないけれど、すっかり小さくなった自転車を買い替えたら、息子の成長が嬉しいと同時に、少し寂しい気持ちにもなった。
隊長、大変だニャン!電子レンジが動かなくなったニャン!