ことわざ
瓜の蔓に茄子はならぬ
意味
子どもは親に似るので、平凡な親から非凡な子どもは生まれてこないということ。
また、ある原因からはそれ相応の結果しか望めないというたとえ。
類句
蛙の子は蛙
燕雀鳳を生まず
蝮の子は蝮
対義
鳶が鷹を生む
烏の白糞
親は親、子は子
補説
子どもは親に似た気質を持つため、平凡な親から、類まれな才能を持った子どもはそう生まれない、という意味のことわざです。
瓜はキュウリやスイカなどの仲間であるウリ科の植物で、ナスはウリ科ではないのですが形は似ています。昔はウリよりもナスのほうが高価だったことから、「ウリの蔓に、ナスの実が成ったらいいのになあ」という願望が反映されたもののようですが、結局のところ、ウリの蔓にはウリしか実らないため、こうした意味を持ったことわざとして使われています。主に優れた身内を謙遜するニュアンスで用いられる言葉なので、他人に対しては使わないよう注意しましょう。
由来は江戸時代に江島其磧という人物が手掛けた浮世草子「傾城色三味線」の中に登場する一節といわれています。
「瓜の蔓に茄子は生まれぬ」とされていることもあります。
英語
The apple never falls far from the tree.(リンゴは木の遠くには落ちない)
英語の声:音読さん
「瓜の蔓に茄子はならぬ」の使い方

すごいよね~。僕、全然野球詳しくないけど、この人が「とにかくすごいことを成し遂げてる」ってことだけはちゃんとわかるもん。

お父さんとお母さん、どんな育て方をしたらこんなすごい人に育つんだニャン…?

この間お父さんが取材に答えてたけど、お父さんは普通の会社員、お母さんは専業主婦で、ごく普通のご家庭なんだってね。瓜の蔓に茄子はならぬっていうけど、本人の素質の部分って大きいんだろうなあ~。
「瓜の蔓に茄子はならぬ」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・「瓜の蔓に茄子はならぬ」というが、どうして三太郎や玉子の小心りちぎ、正直(バカがつく)、マジメさを、子供たちはうけついでいないのであろうか・・・田辺 聖子(著)『夕ごはんたべた?』
- ・・・教育は天賦痴愚をいかんともすべからず。いかに培養すればとて、瓜の蔓に茄子は生まれず。幕下の小力士がいかに勉強するも到底大関となる望みなし。教育家が・・・丸山 信(著)『信州と福沢諭吉』
- 平凡な父と平凡な母の間に生まれた私は、瓜の蔓に茄子はならぬと言わんばかりに、平々凡々な人生を歩んでいるが、波乱万丈よりはよほどいい。
野球のコタニ選手、メジャーリーグで世界記録をバンバン更新してるみたいだニャンね~。