ことわざ
売り言葉に買い言葉
意味
相手の暴言や挑発に、同じ調子で言い返すことのたとえ。
補説
元々は、ものの売買をする時の売り手と買い手のやり取りを意味していた言葉ですが、これが転じて、現代では「攻撃的な言葉で挑発された時に、負けじと攻撃的な言葉で応戦する」という使い方をされるようになりました。
あくまでも、攻撃的な態度でのやりとりや、暴言の応酬に対して用いられる言葉であり、互いを褒め合ったりするような場面では使われることはありません。
「売り言葉に買い言葉」の使い方

えーっ、何が原因でそんなことになったんだろうね!?

詳しいことはオラもわからないけど、2人ともものすごく怒ってて、みんなに押さえられながら子どもみたいな悪口を言い合ってたニャンよ。

事情はさっぱりわからないけど、売り言葉に買い言葉のまま、エスカレートしちゃった感じなのかな~。
「売り言葉に買い言葉」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・「待てよ」 睨んで見返すと、申し訳なさそうな顔だ。 「…ごめん。売り言葉に買い言葉で、言い過ぎた」 もう、なんなんだ! 俺はムシャクシャしたが、兄貴も自分の発言に・・・朝丘 戻(著)『わすれな人。』
- ・・・おまえは人間じゃないんだものな、期待した俺が馬鹿だったよ!」 売り言葉に買い言葉で、ついつい口がすべった。すぐにしまったと後悔したが、もはや後の祭り。タンゴは・・・伊神 貴世(著)『イゾルデの庭』
- ・・・「あなたさえよろしければ、そうしますよ」 笠岡は言った。それは一種の売り言葉に買い言葉であった。はずみに乗って言ってしまってから、言ったほうも言われた側も、一瞬、ハッ・・・森村 誠一(著)『青春の証明』
さっき、駄菓子屋のおばあちゃんが、お向かいのそば屋のおじいちゃんとケンカしてて、周りの人がみんなで止めるほどの騒ぎになってたニャン。