ことわざ
瓜二つ
意味
親やきょうだいなどの顔かたちが、二つに割ったウリのように似ていることのたとえ。
異形
瓜を二つに割ったよう
類句
瓜を二つに割りたる如し
他人の空似
生写し
対義
似ても似つかない
補説
ウリを縦に割った時のように、親きょうだいと姿かたちがそっくりであることを意味する言葉です。主に見た目が似ている、と指摘する場面で使用されています。
現代では物に対して用いられていることもありますが、基本的には人に対して使われる言葉ですので、誤用に注意しましょう。
大体のものは半分に割れば似たような見た目になるにもかかわらず、なぜウリなのかという点については明らかになっていませんが、ウリが庶民にとって馴染みの深い食べ物だったからではないか、という説が存在しています。
ウリ科の食べ物はキュウリやカボチャ、スイカなど様々なものが存在していますが、「瓜」と漢字一文字で表す際には、一般的に古くから庶民の食べるものとしてなじみがある「甜瓜」を意味します。
「瓜二つ」の使い方

2人ともそっくりで、すっごくかわいいね~!一緒にいるお父さんも、なんだか同じ顔してる。

ン…?ちょっと待ってニャン、同じ服を着て、顔がそっくりな子どもたちが集まってきたニャン…ひい、ふう、4人…!?みんなきょうだいなのかニャン?

これは、瓜二つどころの騒ぎじゃない気がするぞ…!でもみんなそっくりで、かわいいねえ~!
「瓜二つ」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・続いて入ってきたのは父親に違いない。息子と同じ血の気のない顔、尖った顎、息子と瓜二つの冷たい灰色の目をしている。マルフォイ氏は、陳列の商品に何気なく目をやりながら・・・J・K・ローリング(著)/ 松岡 佑子(訳)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- ・・・ぼくが先生を打つこともできる。」 ついに先生が笑いだしてしまった。「瓜二つの君たちが言い合っているのを見るのは、実にゆかいだ。しかし、君たちは、同じことを・・・阿部 公房(著)『読書の時間に読む本』
- ・・・うん、そっくりだな。南瓜顔で鼻の低い団子鼻なんかお前のママ正子と瓜二つだ。そのそっくりな可愛い孫のお前がだな、この爺サマの頭の恰好位知らんでどうする」・・・高橋 門之進(著)『浮橋』
隊長、見てニャン。あの子たち可愛らしいニャンね、双子かニャン?