ことわざ
恨みほど恩を思え
意味
恨みはなかなか忘れられないものだが、恩も同じように忘れないようにしなくてはならない、という教え。
補説
恨む気持ちというのはなかなか忘れることができないのに、よくしてもらったことは忘れがちになってしまう、人間というものの本質を戒めることばです。
恨みを持ってしまうこと自体は否定せず、ただそれと同じだけ、人に感謝する心を持つように、と教えてくれています。人付き合いの方法も多様化している現代だからこそ、なおさら、嬉しかったことやありがたかったことは、忘れないようにしたいですね。
「恨みほど恩を思え」の使い方

そんなに怖い先生だったんだ?

本当に怒られてばかりいたから、ちょっとしたトラウマになってるニャンね。でも、すごく一生懸命な先生で、褒められた記憶もいっぱいあるから複雑だニャン。

いっぱい褒めてくれてた先生なら、今の猫くんを見たら、すごく喜んでくれるんじゃない?恨みほど恩を思えってやつだよ~。
「恨みほど恩を思え」の例文
- この先輩はいつも厳しくて怒られてばかりいるが、私が残業していると、いつも黙って缶コーヒーを差し入れてくれるので、恨みほど恩を思えという言葉を忘れないでいたい。
- 何よりもかわいがっている飼い犬が、動物病院に連れていかれたことに怒って、いつまでもこちらを睨んでいる。どうやら犬の世界には、恨みほど恩を思えという言葉はないらしい。
- 恨みほど恩を思えというし、いつまでも相手に怒っているより、いいところを見つける努力をしたほうが、よほど懸命な気がしている。
今度同窓会があるんだけど、すっごく怖かった担任の先生も来るらしくて、いまいち気が乗らないんだニャン。