「鵜の目鷹の目」の意味・使い方・例文(類句)

鵜の目鷹の目の意味・使い方・例文

ことわざ
目鷹めたか

意味
熱心に物を探し出そうとするさま、また、その目つき。

類句
虎視眈々
目を皿のようにする

補説
非常に鋭い観察力を持っていることのたとえです。何かをしっかり見極めたり、探したりする表現として使われ、ちょっとした変化や兆しを見逃すまいと、高い注意力を持っていることを表しています。
由来については、狩猟をして生きている鳥の鋭い視力にたとえたもの、硫黄の上等品が「ウノメ」「タカノメ」という名前で、どちらも優劣つけ難いほど優れたものだから、というものなど、諸説あります。
好奇心や注意力を褒めるニュアンスがある一方で、好奇心から人の粗を探したりするときにも使われていますので、使用する場面には注意しましょう。

「鵜の目鷹の目」の使い方

助手猫

今日は隊長とスーパーに来たけど、どこ行ったんだニャン…あ、いたいた。隊長~!

ことわざ探検隊

猫くん何してるの!あと二分で、キャベツひと玉百円のタイムセールが始まるよ!

助手猫

そんなに集中するほど、タイムセールに本気出すのかニャン!?

ことわざ探検隊

当たり前だよ!安いだけじゃなく、できる限りいいものを買いたいから、猫くんもそのつもりで、鵜の目鷹の目だよ!

「鵜の目鷹の目」の例文(文学作品などの使用例)

  • ・・・どうも気になって落ちつかないので、とうとう私は、Mさんからその本を借りて、いい加減にぱっと開いて、その箇所を鵜の目鷹の目で読みはじめた・・・太宰 治(著)『津軽』
  • ・・・心配するな。車を乗り換えるだけだよ。あんたの車は警察と相隣同志会の双方から、鵜の目鷹の目で探されている」 空き地にはべつの車が停めてあった。 国産の小さな乗用車に・・・森村 誠一(著)『ガラスの恋人』
  • ・・・ここにタレントを出演させれば一気に知名度が上がるため、各事務所は鵜の目鷹の目で狙っている。 「誰」 息を詰めて聞くと、受話器の向こうで含み笑いが漏れた。・・・藤本 ひとみ(著)『綺羅星』

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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