ことわざ
雲泥の差
意味
ものごとの大きな違い、天と地ほど差があることのたとえ。
異形
雲泥の違い
類句
提灯に釣鐘
霄壤の差
雪と墨
月と鼈
補説
雲は空、泥は地面にあることから、物事に天と地ほどの差がある時に使われているたとえです。単に「大きな差」というよりも、「とんでもない大差」というニュアンスで用いられます。中国の詩人である白居易の詩『傷友』に登場する、昔の友人とすれ違った場面の一節が由来とされています。
ハッキリと差があることを強調する時にわかりやすく便利な言葉ですが、人物と人物で比較をする時に使ってしまうと、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。使う時の文脈や場面には注意が必要です。
「雲泥の差」の使い方

僕、少し前に奮発してちょっといいタオル買ったんだけど、全然違うから絶対高いやつ買った方がいいよ!

タオルって、値段でそんなに差があるニャン?

あるある!高いやつは洗濯してもフカフカのままだし、水気もよく吸うし、安いタオルを使ってた頃と比べたら、お風呂上がりの気分が雲泥の差だよ!
「雲泥の差」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・日差しがじりじりと大地を焦がしている。光の多さと空間の広がりにおいて、地下室とは雲泥の差だった。 自分の肉体が、かつての自分のものと変わってしまったような気がした。・・・鈴木 光司(著)『ループ』
- ・・・ まったく同じ大きさ、同じ形でありながら、模刻とオリジナルの仕上げはまさに雲泥の差があり、目の当たりに見るオリジナルの、筋肉や肌の精妙緻密な美しさは想像を絶してい・・・西岡 文彦(著)『二時間のモナ・リザ』
- ・・・宮廷に集まる貴族の娘たちの虚飾に満ちた白痴的な美しさとは、雲泥の差があった。いつも宝石やドレスを取っ替え引っ換えして、あわよくば王子の花嫁として・・・桐生 操(著)『本当は恐ろしいグリム童話』
バスタオルを新調しようと思うんだけど、高くてフカフカのやつを買うか、とりあえず間に合わせで安いやつを買うか迷ってるニャン。