ことわざ
馬には乗ってみよ、人には添うてみよ
意味
何事も自分で経験をしてみるべきだ、ということのたとえ。
異形
人と馬には乗ってみよ添ってみよ
類句
人には添うてみよ馬には乗ってみよ
人には会うてみよ馬には乗りてみよ
人と馬には乗ってみよ添うてみよ
馬と武士は見かけによらぬ
人は上辺によらぬもの
人は知れぬもの
人は見かけに似ぬもの
人は見かけによらぬもの
補説
馬は乗ってみなければ良し悪しが判断できず、人も実際に付き合ってみなければ、本当のところの人間性を知ることはできません。このことが転じて、「何事も自分で経験してみないと、本当のところはわからない」ということのたとえとなったのが、このことわざです。由来は江戸時代に松江重頼という人物が残した『毛吹草』という本だといわれています。
世間の評価はさておき、自分の目で見て確かめなくてはならない、というたとえですが、仕事や夫婦、友人関係など幅広い場面の人間関係を問題にした際に用いられています。
なお「馬には乗ってみよ 人には添ってみよ」と表記されていることもあります。
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」の使い方

猫くんが読書してる~、珍しいこともあるものだなあ。どうしたの、その本。

オラも読書を習慣にしてみようと思って、とりあえず面白いって話題になってる本を買ってきたんだけど、難しすぎてもう諦めそうだニャン。

世の中色んな本があるし、馬には乗ってみよ、人には添うてみよっていうからさ、猫くんに合う本も絶対あると思う。諦める前に僕の選んだおすすめ読んでみてよ。
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・「どうでしょうな。先生は、杉原君と奈緒実の結婚はうまくいくとは思いますかね」「さあ、馬には乗ってみよ、人には添ってみよと言いますからね。予言はできませんよ」・・・三浦 綾子(著)『ひつじが丘』
- ・・・そんなことばかり言っているから、わたしは女のひとにモテないのか。「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」ということわざは、そのへんのことを言っているのではなかろうか・・・青木 雨彦(著)『ことわざ雨彦流』
- ・・・ しかし、それは実際に「傾聴」をしてみなければ分からないことで、「馬には乗ってみよ、人には添ってみよ」との日本古来の言い伝えもあります。数ある「傾聴」の中には成功・・・高橋 俊郎(著)『傾聴ボランティアのすすめ』
ンン~。さっぱりわからないニャンね~!