ことわざ
氏無くして玉の輿
意味
女性は、美しさや人柄さえあれば、格の低い家に生まれても身分の高い人と結婚し、幸せになることができるということ。
類句
玉の輿に乗る
補説
低い身分や貧しい生まれの女性でも、本人の持つ美しさや人柄などの素質次第で、苗字を持った高い身分の人と結婚することができる、という意味の言葉です。「氏」が苗字のことを意味しており、昔の日本では、身分の高い人しか苗字を名乗ることが許されていなかったことから生まれました。
産まれた家の格や環境だけでなく、本人の魅力や素質を見出してくれる存在があれば、別の人生を掴む可能性もある、と教えてくれているのです。
このことわざは過去の日本の身分制度に由来しますが、海外にも「シンデレラ」など、似たような筋書きの童話が複数存在しており、心優しく美しい女性が人生をひっくり返す逆転劇は、世界各地の女性の憧れの的になっているのかもしれません。
「氏無くして玉の輿」の使い方

目の下のクマ、すごいことになってるよ…。そんなにのめり込むほど、面白かったんだ?

物語も面白いんだけど、相手役の王子様がオラから見てもかっこよすぎて、危うく好きになっちゃうところだったニャン…。

氏無くして玉の輿の夢が詰まってるだけじゃなく、魅力がたくさんありそうだね~。そんなに素敵な王子様なら僕も気になるから、読み終わったらぜひ貸して。
「氏無くして玉の輿」の例文
- 童話のような、氏無くして玉の輿の物語は現実にそうそうあるものではないので、私は今日も地道に婚活に勤しんでいる。
- 父は旅先の宿で働いていた母に出会い、利用マナーの悪さを怒られたという。御曹司で女性に怒られたことなど一度もなかった父は母を好きになり、その結果、母の氏無くして玉の輿が実現した。
- 氏無くして玉の輿の物語はたくさんあるが、何を見ても「身分が違いすぎると疲れないのかな」と思う自分は、たぶん一生平凡に暮らすのだろう。
最近、一般人の女の人が貴族の男の人と結婚する漫画が人気みたいだから読んでみたんだけど、面白くて、気づいたら徹夜で読んじゃってたニャン…。