【漫画で解説】「有為転変は世の習い」とは?使い方と例文でわかりやすく解説【クイズ問題付き】

有為転変は世の習いの意味・使い方・例文
「有為転変は世の習い」の漫画
中級ことわざモンスター

有為転変は世の習い」は、レベル中級のことわざドン。これを知っていたら一人前ド〜ン。

ことわざ
有為転変ういてんぺんなら

意味
この世の現象は留まることをせず、すべてが移り変わるものであることのたとえ。

類句
移れば変わる世の習い
昨日の淵は今日の瀬

補説
この世界のすべては様々な原因があって生まれ、絶えず変化を続けるもの、という意味のことわざです。仏教における基本的な考え方である「因縁」が土台にある言葉で、よく耳にする「諸行無常」と近い意味を持っています。
「有為」は周囲の影響や様々な要因で成り立っているすべての事象を指し、「転変」は激しく移り変わること、「習い」は当たり前であることを意味します。

「有為転変は世の習い」の使い方

猫くん

この間、誕生日にもらったお花がしおれてきちゃったニャ~。

ことわざ隊長

お花ってもらうとうれしいけど、枯れてきちゃうと寂しいんだよね~。

猫くん

だからオラ、ドライフラワーを作ってみようかと思って、いま、作り方を調べてるんだニャン。

ことわざ隊長

有為転変は世の習いだから、枯れてしまうのは仕方ないんだけど…。枯れた後もきれいに保てるなら、すごく素敵だよね~。

「有為転変は世の習い」の例文(文学作品などの使用例)

  • 久しぶりに帰省したら、小さなころに通った駄菓子屋がなくなっていて、有為転変は世の習いだなあ、としみじみしてしまった。
  • 好きだったバンドはメジャーデビューしてずいぶん変わり、有為転変は世の習いというものを噛みしめている。
  • 有為転変は世の習いというのか、地元の老舗の喫茶店は代替わりしてから質が下がり、客足が遠のいているのだという。

「有為転変は世の習い」の4択クイズ問題

中級ことわざモンスター

有為転変は世の習い」の4択クイズ問題ドン。全問正解できれば合格ド〜ン。

Q1
画像に表示される問題に答えよ。

「有為転変は世の習い」のクイズ問題

A2
答えは5秒後に画像に表示されるよ。

中級ことわざモンスター

「有為転変は世の習い」は、世の中の物事は常に変化しているという意味のことわざドン。変化が避けられないことを表し、「有為転変」は仏教用語としても使われるドン。

Q2
「有為転変は世の習い」と同じ意味を持つ四文字熟語として適切なのはどれでしょう?

  1. 唯一無二(ゆいいつむに)
  2. 諸行無常(しょぎょうむじょう)
  3. 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
  4. 不撓不屈(ふとうふくつ)

A2
諸行無常(しょぎょうむじょう)

中級ことわざモンスター

「諸行無常」も仏教由来の言葉で、すべてのものは移り変わり、永遠に同じ状態ではいられないという考えを示します。「有為転変は世の習い」と非常に近い意味を持ってるドン。

Q3
「有為転変は世の習い」と反対の意味をもつ四文字熟語として適切なのはどれ?

  1. 万古不易(ばんこふえき)
  2. 因果応報(いんがおうほう)
  3. 時期尚早(じきしょうそう)
  4. 温故知新(おんこちしん)

A3
①万古不易(ばんこふえき)

中級ことわざモンスター

「万古不易」は、永遠に変わらないことを意味する言葉です。これに対して、「有為転変は世の習い」は常に移り変わることを指すため、反対の意味ドン。

Q4
次のうち、「有為転変は世の習い」の正しい使い方として適切なのはどれ?

  1. 彼は長年変わらずにここで暮らしている。まさに「有為転変は世の習い」だ。
  2. 会社の経営が数年ごとに大きく変わるのを見て、「有為転変は世の習い」を実感した。
  3. 彼女の性格はとても穏やかで、「有為転変は世の習い」そのものだ。
  4. 昔の建物がそのまま残っているのは、「有為転変は世の習い」の証拠である。

A4
②会社の経営が数年ごとに大きく変わるのを見て、「有為転変は世の習い」を実感した。

中級ことわざモンスター

「有為転変は世の習い」は、物事が移り変わっていく様子を表すドン。選択肢②のように、変化を感じる場面で使うのが適切ド~ン。

Q5
次のうち、「有為転変は世の習い」の考え方に合うものはどれ?

  1. 未来の変化を恐れず、柔軟に適応していくことが大切だ。
  2. 一度決めたことは絶対に変えてはいけない。
  3. 何事も計画通りに進めれば、変化は起こらない。
  4. 変化を防ぐために、できるだけ環境を変えないようにするべきだ。

A5
①未来の変化を恐れず、柔軟に適応していくことが大切だ。

中級ことわざモンスター

「有為転変は世の習い」ということわざは、世の中が常に変わることを前提としてるドン。変化を恐れず、受け入れることが大切であるという考えに合致するのは選択肢①ドン。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA