ことわざ
烏合の衆
意味
規律や統一のないまま寄せ集められた、まとまりがなく役に立たない集団をたとえたもの。
類句
有象無象
補説
数が多いばかりで、まとまりがない集団のことを批判したり揶揄したりするときに使われる言葉です。カラスがバラバラに飛んでいく姿を想像するとわかりやすいかもしれません。古代中国の歴史書「後漢書」が出典とされており、気ままに行動するカラスは、いつまで経っても一致団結できないことから誕生しました。
ただ寄り集まっているだけの人々を表すほか、秩序のない軍勢を意味する時にも用いられます。
線一本のみの差でわかりにくいですが「鳥」とよく似た「烏」という字なので、間違えないように注意しましょう。
「烏合の衆」の使い方

すっごい数の敵だね~!さすがの猫くんでも、やっつけるのは大変な感じ?

一匹一匹はそんなに強くなさそうなんだけど、バラバラに攻撃してくるから、かわすのが大変だニャン…!でも、進むにはここを通らないと…!

なるほど、アイテムを取るためには、絶対にこの烏合の衆がウロウロしてるところを通らなきゃいけないんだね!?なかなか骨が折れそうだけど、これは、見ごたえがあるよ…!
「烏合の衆」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・とにかく、気に入らないのだ。各所に放火したりして騒いではみたが、しょせん烏合の衆では勝ち目はなかった。遷都は強行された。 「面白くないな…」 と、ぶつぶつ呟きな・・・黒須 紀一郎(著)『役小角』
- ・・・すなわち一カ所につき八十人ずつということになる。 さて、何の覚悟もない烏合の衆の八十人では恐らく一坪の物置の火事でも消すことは出来ないかもしれないが、しかし、・・・松本 哉(著)『寺田寅彦は忘れた頃にやって来る』
- ・・・一般農民で、特に弓馬に耐える者という条件がついていた。頭数をそろえても、烏合の衆ではどうにもならないわけである。 常陸国から神賤が狩り出されたことには、ちょっと・・・澤田 ふじ子(著)『陸奥甲冑記』
ニャーッ!またやられたニャン、このゲーム、難しすぎるニャン!