ことわざ
いやいや三杯
意味
口では遠慮しつつも、実際は厚かましい行いをたとえたもの。
異形
いやいや三杯十三杯
いやいや三杯、遁げ遁げ五杯
補説
人にお酒を勧められると、口では「いやいや」と遠慮しながら、勧められるがままに何杯も飲んでしまうことも少なくありません。
この姿を、口ではいやいや、と断りつつも、実際には図々しい行いをしている、という様子に例えています。
上方のいろはかるたの一部で採用されており、特に大阪版の「い」の句は、この「いやいや三杯」であることが多くなっています。
「いやいや三杯」の使い方

いや~…僕はもう、おなかいっぱいだなあ。太っちゃうし、我慢するよ。

…と言いつつ、お茶碗をオラに渡すニャンね。

僕としたことが、あまりのおいしさにいやいや三杯をしてしまった…。さっきの半分くらいの量で、もう一杯お願いします…。
「いやいや三杯」の例文
- 義母はいやいや三杯を地で行くような人で、この間遊びに来た時も夕食に誘ったら「気を使わないで~」と言いながらもしっかりおかわりをし、お持ち帰りもしていった。
- いやいや三杯になってしまうのを気にしつつも、強固に断るのも気が引けて、結局勧められるがままにお酒を飲んでしまう。
- 後輩の自称している得意技は「いやいや三杯」で、先輩や上司に好きなだけお酒を飲ませてもらっているようだが、世渡りがうまいのか、あらゆる飲み会に、必ず誘われている。
さすがオラ、今年も栗ご飯が上手に炊けてしまったニャン。隊長、お代わりいるかニャン?