ことわざ
言わぬは言うにまさる
意味
黙っていることが言葉にする以上に思いを伝えることがあるとするたとえ。
または、おしゃべりであることを戒めることば。
類句
言わぬが花
雄弁は銀沈黙は金
多言は一黙に如かず
対義
言わぬ事は聞こえぬ
言い勝ち功名
補説
何でも話せる相手というのは大切なものですが、時には何も言わないことが、話した時より雄弁に気持ちを語る手段になることもある、と教えてくれていることわざです。
また、あまりにおしゃべりが過ぎると不要なトラブルを招いたり、巻き込まれてしまうこともあるのです。
もちろん、自分の気持ちをハッキリ伝えることも、場面によってはとても大切です。バランスよく使い分けていきたいですね。
英語
Least said, soonest mended.(口数が少なければ、訂正も早い)
英語の声:音読さん
「言わぬは言うにまさる」の使い方

台詞がないと、こうやって考えちゃって、余韻がすごいよね~。

オラはハッキリわかったほうが好きなんだけど、こうやって考えられる話があるのも、映画の醍醐味だニャンね~♪

この俳優さんが、台詞を言わないアドリブを入れたらそれがよくて、急遽無言の場面にしたみたいだよ。言わぬは言うにまさるんだね~。
「言わぬは言うにまさる」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・とにかく二人の間には会話の必要がない。黙っていればいるほどかえって双方の意志は疏通する。つまり、いわぬはいうに優るの極致だ・・・深尾 須磨子『さぼてんの花』
- いつも明るくおしゃべりな母だが、本当に怒っているときは黙るので、言わぬは言うにまさるというのか、大声で怒鳴られるより恐ろしい。
- 落ち込んだ時は、飼い犬が黙って寄り添ってくれることが、どんな励ましよりも救いになる。言葉は通じないが、言わぬは言うにまさるのだ。
この映画のラストシーン、無言でカメラを見ていたのはなんの意味があるんだろうニャン…。