ことわざ
いつも月夜と米の飯
意味
飽きの来ない、気楽な暮らしのたとえ。
類句
月夜に米の飯
負わず借らずに子三人
足らず余らず子三人
いつも月夜に常九月
補説
江戸時代は電気がなかったことから、月の光がなくては夜は真っ暗でした。
さらに、現代とは違って白いお米もたまにしか食べることができなかったため、このことわざは、民衆の「理想」と同時に「現実の厳しさ」を表しているものでもあります。
こうした時代背景もあり、明るい月明かりとおいしい白いご飯がずっと続くということは、理想的でストレスのない暮らしの象徴となったのです。
このことわざの意味を考えると、料金さえ払っていれば、スイッチひとつで明るくなる部屋に暮らすことができ、お店に行けば白いご飯が手に入る暮らしが当たり前になっていることが、どれほど有難いことかがわかってきますね。
「いつも月夜に米の飯」、「月夜に米の飯」とされていることもありますが、意味は同じです。
「いつも月夜と米の飯」の使い方

新米はシンプルに食べるに限るよね、卵焼きもあるよ。

こうやって毎日、当たり前にご飯が食べられるって幸せだニャンね~。
オラ、今日みたいにゆっくりしてお腹いっぱい食べて毎日暮らしたいニャン。

いつも月夜と米の飯って、この上ない幸せだよね。僕も毎日、のんびり過ごしてご飯食べて、本読みたいな~。
「いつも月夜と米の飯」の例文
- 独身貴族の私だが、ひとりで暮らすための理想の家を建てた。これでいつも月夜と米の飯が約束されたようなものなので、新生活にワクワクしている。
- いつも月夜と米の飯のような暮らしは理想的だが、その暮らしを手に入れるためにあくせく働いている今も私は嫌いではない。
- 適度に働いて、不自由なく食事と睡眠をとる毎日は本当に楽しくて、いつも月夜と米の飯ができているありがたみを感じている。
おいしいニャンねえ~。納豆とごはんって、飽きないニャンね~。