ことわざ
鷸蚌の争い
意味
両者が利益を争っている間に、関係のない第三者がなんの努力もせず利益を横取りしていること。
類句
鷸蚌相挿む
漁夫の利
補説
「鷸」はシギという鳥、「蚌」はハマグリを意味します。
中国戦国時代の史書『戦国策』に掲載されていた、「ハマグリの肉をついばみたいシギと、抵抗してシギを水に引き込もうとするハマグリが、クチバシと貝で互いを挟み合って争っている現場に通りかかった漁師が、両方とも捕まえてしまった」という故事に由来しており、この故事は、類句にある「漁夫の利」の由来でもあります。
争うことが共倒れを招き、第三者がそれを利用して得をする、という構造になっており、「利益は仲良く分配し、共存することの大切さ」への教えがこもっています。
読みが「いっぽうのあらそい」とされていることもあります。
「鷸蚌の争い」の使い方

そんなところでケンカって…どうして…。

そのケーキ、最後の一個だったんだけど、どっちのおばさんもそれが食べたかったみたいなんだニャン。
なんかずっとケンカしてて話が進みそうになかったから、隣のレジからオラがそのケーキ買って帰ったニャン。

猫くん強いな!でもまあ、鷸蚌の争いだね~、さっさと買って正解かも。
ん?僕が今食べてるケーキって、もしかして…。
「鷸蚌の争い」の例文
- 父と母のどちらが最後の一個のアイスを食べるかで争っている場に、突然現れた兄がそのアイスを手にして部屋に戻っていったので、僕は、これぞ鷸蚌の争いだ、と思った。
- 失恋して落ち込んでいる友人によると、一人の女性を友人ともう一人の男性が取り合っているうちに、女性は別の男性と結婚していたのだという。まさに鷸蚌の争いのような話だ。
- バイキングで最後の一個だったケーキを二人の女性が譲り合っている横から、子どもがそれを持っていった。これも広い意味では鷸蚌の争いなのだろうか。
そういえば今日、2人のおばちゃんが、ケーキ屋さんで数量限定のケーキを巡って喧嘩してたんだニャン。