ことわざ
板子一枚下は地獄
意味
船乗りの仕事が危険であることのたとえ。
または、いつ壊滅的な状況に陥るかわからないほど、危険な境遇であることのたとえ。
類句
板三寸下は地獄
一寸下は地獄
一寸の地獄
補説
このことわざが誕生した由来には、現代のような西洋船ではなく、木でできた和船に乗っていた、という時代背景があります。
「板子」というのは簡単にいえば和船の床板のことで、その下には暗く、深い海が広がっています。
海を「地獄」とたとえてしまうほど、当時の船乗りたちの仕事が危険で、過酷であったことを表しているのですが、これが転じて、船乗り以外でも危険な仕事に携わっている人が使うこともある言葉です。
英語
He would to go sea for pleasure,would go to hell for a pastime.(遊びで海へ繰り出す者は、暇つぶしで地獄へ行く)
英語の声:音読さん
「板子一枚下は地獄」の使い方

映画だから誇張もあるんだろうけど、宇宙で仕事するって想像しただけでも怖いし、すごいことだよね…。

酸素はないし、隕石とかも飛んでくるし…そんなところで仕事しろって言われるのを想像しただけで、オラは…オラは…。

地球上でも危険な仕事はたくさんあるけど、板子一枚下は地獄って、こういうことなんだろうね~。
いろんな人の仕事のおかげで僕たちの安全な生活が成り立ってるって、考えさせられる映画だったなあ…。
「板子一枚下は地獄」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・海外へ行けないように、造船に厳しい規制がかかっていたのです。 昔は船乗りの間で「板子一枚下は地獄」という言葉がよく使われましたが、これは誇張ではなく本当に危ない船だったから・・・井沢 元彦(著)『日本史集中講義』
- ・・・穏やかではあらしまへん。風が吹き、荒れることもありますやろ。船頭はんたちは、板子一枚下は地獄やというてますわなあ。その船頭衆は気性が荒く、一筋縄ではいかへん連中ばっかり・・・澤田 ふじ子(著)『狐官女』
- ・・・私どもの会社には社訓みたいのがあるんだけど、「板子一枚下は地獄」だと。これは要するに、来月、出荷台数がいきなりゼロになることもあるぞという・・・青田 吉弘(著)『情報化社会対話集』
このSF映画、面白かったニャン…宇宙で仕事をするって、すごいことなんだニャン…。