ことわざ
戴く物は夏もお小袖
意味
非常に欲深いことのたとえ。
類句
貰う物は夏も小袖
補説
「小袖」とは、絹でできた綿入れの、冬に着用する着物です。
お金を払わず、無料でもらえるものならば、夏に不要なこの小袖ももらうということから、非常に欲深いことのたとえとなっています。
「戴く物は夏も小袖」と表記されていることもあります。
「戴く物は夏もお小袖」の使い方

図々しい人って、なんだか結構あちこちにいるよね~。どうしたの?

オラ、今日町内のクリスマス会のボランティアで、お菓子を配るサンタさんの役をやったんだけど…、子どもたちを押しのけて、お菓子もらいにきたおばさんがいたニャン。

子どもたちのイベントで子どもを押しのけるだなんて…戴く物は夏もお小袖もいいところだ…。子どもたちは、恥ずかしい大人の姿を見てしまったんだね…。
「戴く物は夏もお小袖」の例文
- 近所に住む欲張りなおばさんは、戴く物は夏もお小袖と言わんばかりに、町内の集まりで余ったおやつを全て持ち帰っては呆れられている。
- 母は戴く物は夏もお小袖そのものの人なので、父当てに届いたお歳暮のお菓子を毎年全てたいらげている。
- 友人に子どものお下がりをたくさんもらった。彼女は押し付けて申し訳ない、と言うが、私は根が図々しいので、モットーは戴く物は夏もお小袖だ。ありがたく全て使わせてもらう。
…オラ、すっごく図々しい人に出会っちゃったニャン。