ことわざ
一石二鳥
意味
一つの行動で、二つの成果を得ることのたとえ。
類句
一挙両得
一箭双雕
対義
二兎を追う者は一兎をも得ず
虻蜂取らず
補説
西洋のことわざである「To kill two birds with one stone(一つの石で二羽の鳥を殺す)」が由来で、日本では幕末から「一石を以って二鳥を殺す」という形で英和辞典に掲載されていました。
それを学生などが中心になって略して使い始め、四字熟語化したものといわれています。
「一石三鳥」「一石四鳥」などと表記されていることもありますが、これは正式なものではなく、一般に流通しているうちにアレンジされて使われるようになったものです。
一つの石で二羽の鳥を落とす、という言葉の意味から、「効率よく動いて成果をたくさん上げる」ということの大切さを説く、教訓の言葉としてもよく用いられています。
「一石二鳥」の使い方

「ニャンプラ」、出てきたんだ~。それで、その後組み立てたの?

さすがに今からやろう!って気にはならなくて、二駅離れた中古屋さんに売りに行ったら、かなりの金額で買ってもらえたニャンね~♪
他に売りたかったものも持って行って部屋がきれいになったし、お店まで歩いていったから、いい運動にもなったニャン。

それはかなりの一石二鳥だったね~。僕も「ニャンプラ」いくつかあるから、ダイエットがてら歩いて売りに行こうかな~。
「一石二鳥」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・なるほど」 坑道口に待機中の副官から声がかかった。 「一挙両得と申しますか、一石二鳥と申しますか、いや、お悔みなんぞも申し上げねばならないところでありますが、それは・・・安部 公房(著)『方舟さくら丸』
- ・・・必要なんです。それに冬物一掃の、バーゲンセールで安いときているから、一石二鳥です」 藤野はにやりと笑う。氷を求めての男達の友情は気取らないで気持がいい。・・・渡辺 淳一(著)『流氷への旅』
- ・・・同時に、愛する弟子の関心をもう一度現象学へ向けさせようという、一挙両得一石二鳥を狙うところなんざフッサールも老獪ですな。・・・筒井 康隆(著)『文学部唯野教授』
部屋を片付けてたら、買ったまま組み立てるのを忘れてた、「機動戦士ニャンダム」のプラモデルが出てきたんだニャン。