
ことわざ居候三杯目にはそっと出し
意味
居候の立場だと、食事の際も遠慮がちになることのたとえ。
類句
居候の三杯目
補説
「居候」とは、お金を払うことなく他所の家にお世話になっている人のことです。
ごはんを三杯とは、昔の日本人は普通に食べていた量ですが、居候はお金を払わずにお世話になっている立場なので、食事の際も遠慮がちになってしまうことをたとえたものです。
他人の家にお世話になっている時は、行いに気を付けるようにという教訓も含んでいます。
「居候三杯目にはそっと出し」の使い方

もぐもぐ。隊長、晩ごはんのおかわり食べるかニャン?

もうずいぶんご馳走になったし、大丈夫だよ~、ありがとう。

せっかくお泊り会なんだし、お土産におやつもたくさんもらったし、遠慮しないで食べてだニャン!

僕の家の暖房が壊れて一晩お世話になる身なのに、色々ありがとうね!
でも、居候三杯目にはそっと出しっていうしね、あと、本当にお腹いっぱいなんだ。
「居候三杯目にはそっと出し」の例文(文学作品などの使用例)
- 居候、三杯目にはそっと出しという言葉があるが、わたしはいたし方なく、ここで茶わんをおく
三浦 綾子(著)『生きること、思うこと』 - 泊まりにくるなり、居候三杯目にはそっと出しとは無縁の食欲とだらけぶりを見せてくる友人だが、ずっとこうしてお互い助け合ってきたので苦ではなかった。
- 彼の実家に滞在している間、ご家族はずいぶん喜んでお代わりもたくさん勧めてくれたが、居候三杯目にはそっと出し、の気持ちになってしまうので固辞している。
「居候三杯目にはそっと出し」の4択クイズ問題

「居候三杯目にはそっとだし」の4択クイズ問題ドン。全問正解できれば合格ド〜ン。
Q1
画像に表示される問題に答えよ。

A2
答えは5秒後に画像に表示されるよ。

「居候三杯目にはそっと出し」は、遠慮がちな態度を示すことわざドン。「もらえるものはどんどんもらう」は真逆の考え方ドン。後者のような態度は、むしろ「面の皮が厚い」といった表現に近いドン。
Q2
「居候三杯目にはそっとだし」ということわざの意味として正しいのはどれ?
- 居候は三杯目のご飯を出してもらえない
- 他人の家でお世話になっているときは、遠慮するべきである
- 居候はご飯を三杯食べるのが礼儀である
- たくさん食べると感謝の気持ちが伝わる
A2
②他人の家でお世話になっているときは、遠慮するべきである

このことわざは、お世話になっている立場であるため、図々しくならず、行いに気を付けるべきだという教訓が込められているドーン。
Q3
このことわざに関連する昔の日本人の食生活について正しいのはどれ?
- 昔の日本人は一食につきご飯を三杯食べるのが普通だった
- ご飯を三杯食べるのは特別な日だけだった
- 昔の日本人は一日一食しか食べなかった
- ご飯は贅沢品で一般庶民はほとんど食べなかった
A3
①昔の日本人は一食につきご飯を三杯食べるのが普通だった

昔の日本人は、特に農作業をする人々の間では、ご飯をたくさん食べるのが一般的だったドン。三杯程度は普通の量とされていたけど、居候の立場では遠慮するものと考えられていたんだドン。
Q4
「居候三杯目にはそっとだし」に込められた教訓として最も適切なのはどれ?
- 何事も節約するべき
- 他人に頼るときは感謝の気持ちを忘れない
- たくさん食べることが大切
- どんなときでも好きなだけ食べてよい
A4
②他人に頼るときは感謝の気持ちを忘れない

このことわざは、「他人に世話になっているときは、遠慮し、感謝の気持ちを忘れないことが大切である」という意味を持っているドン。図々しく振る舞うのではなく、慎み深く行動することの重要性を示しているんだド~ン。
Q5
「居候三杯目にはそっとだし」の考え方に最も近いものはどれ?
- 「郷に入っては郷に従え」(その土地の習慣に従うべき)
- 「棚からぼたもち」(思いがけず幸運が舞い込む)
- 「三度目の正直」(何度も挑戦すると成功する)
- 「石の上にも三年」(辛抱すれば成功する)
A5
①「郷に入っては郷に従え」(その土地の習慣に従うべき)

「郷に入っては郷に従え」と同様に、「居候三杯目にはそっとだし」も、周囲の状況を考え、相手に迷惑をかけないように行動するべきだという教えを含んでいるんだドン。他人の家にいるときは、その家のルールや雰囲気に合わせることが大切ドン。
「居候三杯目にはそっとだし」は、レベル中級のことわざドン。これを知っていたら一人前ド〜ン。