ことわざ
磯際で船を破る
意味
ものごとがあと一歩で完成する、というところで失敗してしまうことのたとえ。
類句
港口で難船
草履履き際で仕損じる
百日の説法屁一つ
九仞の功を一簣に虧く
補説
船が港のすぐそばで難破したことを、ゴール一歩手前で失敗してしまうことに例えた、悔しい状況をあらわしていることわざです。
物事を成就させるためには、最後まで気を抜かないこと、という教訓が詰まっています。
「船を破る」と書いて、「わる」と読みますが、そのまま「やぶる」とされているものもあります。
「磯際で船を破る」の使い方

どうしたの猫くん大きい声出して…ウワーッ!なんだか台所がすごいことになってるよ!?

隊長とおやつに食べようと思って、手作りドーナツを揚げてたんだニャン…まさかオラは、ドーナツが爆発するとは…。

…まさしく、磯際で船を破るだね…。でも、猫くんが大きなケガしなくてよかった。一緒に片付けて、ドーナツ買いに行こう。
「磯際で船を破る」の例文
- ラーメンの奢りをかけて挑んだレーシングゲーム、一位だった僕はゴール間際で友人の仕掛けたバナナトラップを踏んでしまい、磯際で船を破るかのごとく最下位へ転落した。
- 猛勉強した今回のテストだが、ケアレスミスのせいで満点を逃してしまった。磯際で船を破るかのような結果が、悔しくて仕方ない。
- 降り続いた雪で道が悪かったため、転ばないよう細心の注意を払っていたが自宅の目の前で転んでしまった。磯際で船を破るとはこのことである。
ギニャーッ!これは大失敗だニャン!