ことわざ
石に漱ぎ流れに枕す
意味
負け惜しみが強いことをたとえたもの。
または、屁理屈を言って言い逃れをすることのたとえ。
類句
這っても黒豆
漱石枕流
補説
このことわざは、昔の中国の政治家である孫楚という人物は非常に負けん気が強く、「石で口を漱いで流れを枕にする」と言い間違えたことを指摘された際、「石で歯を磨き、流れで耳をすすいだだけだ」と言い返したとという逸話がもとになり、負けん気が強い人や言い逃れをする人に対する例えの言葉になっています。
決して日頃よく聞くような言葉ではありませんが、「吾輩は猫である」や「こころ」などを執筆したことで知られる文豪、夏目漱石のペンネームはこの言葉から誕生しました。
また、一説には「流石」という言葉もこれが語源であるとするものもあります。
「石に漱ぎ流れに枕す」の使い方

僕はゲームって楽しく遊ぶものだと思ってたんだけど、絶対に負けたくない人っているんだねえ。

負けず嫌いすぎてほかのプレイヤーにも迷惑がかかってるし、マナー違反を注意されたら屁理屈は言うし、申し訳ないけどなかなか厄介だったニャンね。

そんな、石で漱ぎ流れに枕すを地で行くような人もいるんだね~。
みんなが楽しく遊ぶためのマナーなんだし、守ってくれるようになったらいいね。
「石に漱ぎ流れに枕す」の例文
- ガッツもあり、石に漱ぎ流れに枕す、というくらい負けん気が強い性格のおかげか、後輩はいつも営業成績が高い。
- あの人は、石に漱ぎ流れに枕すみたいな性格をしているが、疲れないのだろうか。
- 彼はいつも、石に漱ぎ流れに枕すような屁理屈を言うので、喧嘩も喧嘩にならなくて困ってしまう。
この間オンラインゲームしてたら、ものすごく負けず嫌いの人に遭遇したんだニャン。