ことわざ
石に布団は着せられず
意味
親孝行をしようと思っても、親が死んでいればどうしようもないことのたとえ。
類句
孝行のしたい時分に親はなし
樹静かならんと欲すれども風止まず
風樹の嘆
補説
「石」は墓石を指しており、墓石に布団を着せても何の意味もないことから、親が死んでから親孝行をしたいと思っても手遅れである、ということをあらわしていることわざです。
親の死後に、自らが子供をもって初めて親のありがたみがわかった、という意味も含んでおり、類句にもある「孝行のしたい時分に親はなし」と続けて読まれることもあります。
「石に布団は着せられず」の使い方

猫くん、貯金してるの?えらいじゃない。

もうすぐオラのお母さんの誕生日だから、欲しがってたバッグを買ってあげたいんだニャン。

なんていい話…!石に布団は着せられずっていうし、孝行しておこう。
僕も、たまにはお母さんに連絡してみようかな。
「石に布団は着せられず」の例文(文学作品などの使用例)
- 石に布団は着せられずというが、末期がんだった父に花嫁姿を見せることができたので、少しでも親孝行ができたと思いたい。
- 石に布団は着せられずだし、兄と協力して、両親が元気なうちに海外旅行の資金を出すことにした。
- 歳をとった親が年々わがままになっていくが、石に布団は着せられずなので、付き合ってあげようと思う。
ひい、ふう、みい…よし、ちょっとずつお金がたまってきたニャンね。