ことわざ
以心伝心
意味
文字や言葉を使うことなく、相手と意思が通じ合っていることのたとえ。
類句
阿吽の呼吸
つうと言えばかあ
対義
同床異夢
補説
「以心伝心」は、訓読みすると「心をもって心に伝う」となるのですが、これは、「言葉では伝えきれない悟りや真理という仏教の神髄を、師匠の心から弟子の心に直接伝える」という、仏教の禅家に伝わる用語からきていることわざです。
現代ではより幅広く、気心の知れた友人や家族など、言葉などの意思疎通を必要としないほど互いの事を理解できる、といったように使います。
「以心伝心」の例文(文学作品などの使用例)

猫くん、ただいま~。お昼買ってきたから、一緒に食べよう~。

これは、ニャンタッキーフライドチキン…!
隊長、どうしてオラがこういうもの食べたいってわかったニャン!?

あ、食べたかったの?よかった~。
う~ん、わかんないけど、ここ数日お魚食べてたから、猫くんそろそろお肉食べたいって言いだす頃かなと思って。以心伝心ってやつなのかな?
「以心伝心」の使い方
- ・・・鼻みずをすすりあげながら、 「分かっております。照井は問題のある看護婦です」と、以心伝心的な応え方をした。 「とにかく、われわれとしては、警察より一歩先んじて、照井をキ・・・斎藤 栄(著)『日美子の誘拐集団』
- ・・・これほど楽しい酒はない。 そして、こういう関係が、職場でも好結果をもたらした。―以心伝心、阿吽の呼吸。こうしてみると、酒もずいぶん役に立ってくれたんだ。そう思うと、未練・・・黒瀬 光章(著)『捨てれば開ける』
- ・・・「言葉自体は後世の作であろうとも、それが菩提逹磨の心であったのでしょう。以心伝心、伝えられた心を後世の者が書き記したのです」 常信はそう云った。京極堂は頷く。・・・京極 夏彦(著)『鉄鼠の檻』
ウ~ン、そろそろお腹がすいてきたニャンね~。
なんだか今日は、ボリュームのあるものをお腹いっぱい食べたいニャン。