ことわざ
石が流れて木の葉が沈む
意味
道理として、普通とは逆のことが起きていることのたとえ。
類句
朝日が西から出る
悪人栄えて善人滅びる
石が浮かんで木の葉が沈む
石を浮かべ木を沈む
牛は嘶き馬はほゆ
石に花咲く
川が山へ流れる
無理が通れば道理引っ込む
補説
本来であれば軽い木の葉が水に流れ、石は沈むものですが、それが逆になっていることを例えにし、「世の中の道理はおかしい、理不尽だ」と嘆いている言葉です。
紀元前2世紀ごろ、中国の前漢時代の政治家である、陸賈の残した『新語』にルーツがあるとされています。
「石が流れて木の葉が沈む」の使い方

ウ~ン。やっぱりそうだよね、このお菓子、前は一回りくらい大きかった気がするよ。モグモグ。

モグモグ。値段こそ変わってなくても、どんどんお菓子が小さくなっていくだなんて…これは死活問題だニャン…。
でも味は変わらなくておいしいニャンね…モグモグ。

実質的値上げってやつなんだろうねえ…、おやつまでこんなことになって…。子どもたちに、石が流れて木の葉が沈むみたいな思いをさせる世の中、許されていいわけがないよ…。
ほんとおいしい、もう一個食べよ…モグモグ…。
「石が流れて木の葉が沈む」の例文
- 国民のお給料は上がらないのに、税金はどんどん上がっていく。これではまるで、石が流れて木の葉が沈むようだ。
- あんなに頑張って勉強していた僕より、ろくに勉強していない弟の方が毎回成績がよかった。僕は小学生にして、石が流れて木の葉が沈むこともあると知った。
- 実際に賞を取った私の小説より、同じ賞を逃した、若手の書いた小説のほうが売れている。石が流れて木の葉が沈むを目の当たりにした気持ちだ。
モグモグ…隊長、なんだかこの駄菓子、中身小さくなってないかニャン?