ことわざ
諍い果てての乳切り木
意味
時機を逃してしまい、全く役に立たないことのたとえ。
類句
諍い果てての千切り木
けんか過ぎての棒乳切り
証文の出し遅れ
支証の出し遅れ
十日の菊、六日の菖蒲
火事あとの火の用心
遅い助けは助けにならぬ
産まれた後の早め薬
補説
「乳切り木」とは、立てて胸くらいの高さに切り、中央を細く削った、物を担いだり護身用に使う棒きれの事をいいます。
けんかが終わってから棒切れを持ち出しても何の意味もないことから、時機を逃して役に立たないことのたとえとして用いられています。
「諍い果てての乳切り木」の使い方

あっ!いたいた!猫く~ん!

あっ、隊長!どうしたニャン!?

雨で帰れなくなってるかと思って、傘持ってきたんだけど、向かってる途中で止んだから諍い果てての乳切り木だったね~。荷物、半分持つよ。
「諍い果てての乳切り木」の例文
- 棚卸を全部終えてから、別に全部やらなくていい、と言われても、諍い果てての乳切り木だ。
- 退職を決めてから待遇改善を申し出られても、もう転職先も決めているし、諍い果てての乳切り木というやつだろう。
- 諍い果てての乳切り木とよく聞くが、なくなった調味料を買って慌てて帰ってきたら、棚の奥からその調味料が出てきた。
おつかいしてたら大雨で足止めされちゃったけど、やっと帰れそうニャンね~♪