ことわざ
入るを量りて出ずるを為す
意味
収入の額をきちんと計算して、支出額を考えるということのたとえ。
類句
入るを量りて出ずるを制す
補説
由来は古代中国の書物「礼記―王制」で、国家予算を決める時の心得について説いた言葉です。
現在では類句にある「入るを量りて出ずるを制す」のほうがよく使われる形になっています。
全国の小学校の前の銅像でおなじみの二宮金次郎(二宮尊徳)は、生前よく「分度を立てる」と言っていたようですが、これは、入るを量りて出ずるを為す、と全く同じ意味を持った言葉でした。薪を担いで、歩きながら本を読むほど勤勉だった彼は、自分の収入を把握し、使うお金の額を考えることの大切さを、しっかりとわかっていたようです。
英語
Stretch your arm no further than your sleeve will reach.(袖の届くところより遠くに手を伸ばすな)
英語の声:音読さん
「入るを量りて出ずるを為す」の使い方

貯金始めようかなと思ってね、家計簿つけ始めたんだ~。

さすが、隊長はえらいニャンね~。どれどれ…ウッ、字が、字が細かくて、目がショボショボするニャン…!

入るを量りて出ずるを為すためには、一円たりとも逃さないように、しっかり管理しないとね…!
「入るを量りて出ずるを為す」の例文
- 自分のお小遣いは決して多くないので、予定を入れる前に、入るを量りて出ずるを為す、を計算しておく必要がある。
- 入るを量りて出ずるを為す、これは専業主婦の私が常に心掛け、神経を尖らせてきたことだが、最近夫が少し昇給したので、あまりカリカリする必要がなくなってきた。
- お気に入りのブランドで限定のTシャツが発売になるようだが、いかんせん値段が高く、入るを量りて出ずるを為す、という点で考えると、ちょっと手が出せそうもない。
隊長、何してるニャン?