ことわざ
色の白いは七難隠す
意味
色白の女性は、欠点があってもあり余る魅力を持っていることのたとえ。
異形
色の白いは十難隠す
類句
髪の長いは七難隠す
米の飯と女は白いほど良い
卵に目鼻
対義
色の黒きは味よし
補説
昔の日本において色白であるということは、美しい女性か否かを分ける、重要な基準とされていました。
色白の肌をしていれば、顔形に多少の欠点があっても目立たない、という意味のことわざで、「七難」が様々な欠点を指しています。
「七つの災難」を示した「七難」という仏教用語がありますが、このことわざの由来には関係がなく、「数が多いだけでなく、多様であることの象徴」としてよく用いられる、7という数字を組み込むことで、「多くの(多様な)欠点」とされているようです。
現代ではあまり受け入れられない考え方ではありますが、このことわざを反面教師に、結局一番大切なのは中身、ということを忘れないようにしたいですね。
「色の白いは七難隠す」の使い方

あれ、すっごい真っ白だよね!ほんとに全部白かった?

ウン、全部白くてきれいだったニャン。でも正直、近所の定食屋さんの、おしょうゆ味の真っ黒い煮魚定食のほうが絶対に美味しいと思うニャン…。

真っ白ってきれいに見えるし「色の白いは七難隠す」っていわれたりするけど、白かろうと黒かろうと、結局大事なのは中身だよね~。
「色の白いは七難隠す」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・色の白いのは七難隠すと、昔の人も言った。しかしながら、ただ色が白いというのみで意気の鈍い女の顔は、黄いろく見えるような感がする・・・泉 鏡花(著)『三つの色々・白い下地』
- みんな色の白い女の幽霊とか見たら裸足で逃げ出すくせに、色の白いのは七難隠す、だなんてよく言うよと、私は部活で日焼けした自分の肌を見ながら思った。
- 姉は決して目立って顔立ちが美しいというわけではないが、色白できれいな肌をしている。色の白いは七難隠すなのか、男性からの誘いが絶えない。
ニャンスタグラムで話題の「全部白いおさかな定食」を食べてきたんだニャン。