「煎り豆に花」の意味・使い方・例文(類句)

煎り豆に花の意味と使い方と例文

ことわざ
まめはな

意味
衰え、今にも死んでしまいそうだったものが息をふき返すことのたとえ。
または、信じられない、ありえない奇跡が起こることのたとえ。

類句
煎り豆に花が咲く
枯れ木に花
石に花咲く

補説
「煎り豆」とは「炒り豆」とも表記され、字のとおり、加熱をした豆のことを意味し、加熱した豆は発芽せず、もちろん花も咲かないことから、ここでは、今にも死にそうなほど衰えたもの、というものの例えとして使われています。
そこに、生命の甦りを連想させる「花が咲く」とすることで、息をふき返す、という意味や、信じられない奇跡が起きた時の、大きな喜びを表すことわざとして用いられています。

「煎り豆に花」の使い方

助手猫

最近寒いせいか、育ててる豆苗に元気がないんだニャン。このまま枯れちゃうのかニャン…。

ことわざ探検隊

冬は暗くなるのも早いしね~。豆苗おいしいし、しっかり育つといいんだけど。

助手猫

ほら見て、こんなにしおしおになってるニャン。大きくなってほしいニャン…。

ことわざ探検隊

これはもう、だいぶしおれてるね…。ここから復活させたら煎り豆に花ってくらい、すごいことな気がするぞ…。

「煎り豆に花」の例文

  • 祖父の死後すっかり弱り「いつ死んでもいい」と言っていた祖母だが、最近若くてイケメンの演歌歌手にハマり、今はイキイキしながらコンサートに足を運んでいて、これが俗にいう、煎り豆に花なんだなあと思わざるをえない。
  • 就職に失敗してしょげていた友人だが、やけくそで始めたゲームの実況動画が人気になり、忙しそうだけど、煎り豆に花とでもいうのか、なんだか充実していそうで安心している。
  • 煎り豆に花というくらいの奇跡だが、話題の競馬場に遊びに行った時に、ものは試し、と少額だけ賭けた競馬で大勝ちし、ものすごい額のお金が入ってきた。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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