ことわざ
煎り豆に花
意味
衰え、今にも死んでしまいそうだったものが息をふき返すことのたとえ。
または、信じられない、ありえない奇跡が起こることのたとえ。
類句
煎り豆に花が咲く
枯れ木に花
石に花咲く
補説
「煎り豆」とは「炒り豆」とも表記され、字のとおり、加熱をした豆のことを意味し、加熱した豆は発芽せず、もちろん花も咲かないことから、ここでは、今にも死にそうなほど衰えたもの、というものの例えとして使われています。
そこに、生命の甦りを連想させる「花が咲く」とすることで、息をふき返す、という意味や、信じられない奇跡が起きた時の、大きな喜びを表すことわざとして用いられています。
「煎り豆に花」の使い方

冬は暗くなるのも早いしね~。豆苗おいしいし、しっかり育つといいんだけど。

ほら見て、こんなにしおしおになってるニャン。大きくなってほしいニャン…。

これはもう、だいぶしおれてるね…。ここから復活させたら煎り豆に花ってくらい、すごいことな気がするぞ…。
「煎り豆に花」の例文
- 祖父の死後すっかり弱り「いつ死んでもいい」と言っていた祖母だが、最近若くてイケメンの演歌歌手にハマり、今はイキイキしながらコンサートに足を運んでいて、これが俗にいう、煎り豆に花なんだなあと思わざるをえない。
- 就職に失敗してしょげていた友人だが、やけくそで始めたゲームの実況動画が人気になり、忙しそうだけど、煎り豆に花とでもいうのか、なんだか充実していそうで安心している。
- 煎り豆に花というくらいの奇跡だが、話題の競馬場に遊びに行った時に、ものは試し、と少額だけ賭けた競馬で大勝ちし、ものすごい額のお金が入ってきた。
最近寒いせいか、育ててる豆苗に元気がないんだニャン。このまま枯れちゃうのかニャン…。