ことわざ
犬の遠吠え
意味
臆病なものが陰で虚勢を張り、他人の悪口を言ったりすることのたとえ。
補説
遠吠えは、犬や狼が遠くにいる仲間とコミュニケーションを図る際や、ストレスなどを抱えた時に発する長い鳴き声のことですが、この、どこか寂しげなような、独特な響きをした遠吠えの声を、不吉なものとする俗信も日本各地に存在しています。
この遠吠えを「まるで遠くで文句を言っているようだ」と評したことを、陰口をたたく臆病者に例えたものが、このことわざの由来とされています。「臆病な犬ほどよく吠える」という、犬の習性も由来の一端です。
「犬の遠吠え」の使い方

何ともいえない席に座っちゃったね…。

でも黙って聞いてたおばあちゃんがうまいこと話をそらしていって、いつのまにか、かかりつけ病院のイケメンの先生の話になってて、お見事だったニャン。

犬の遠吠えに耐えかねたのかなあ~。きっと、イケメンのお話してた方がお話も弾むし、お茶もおいしいよね~。
「犬の遠吠え」の例文
- 隣のおばちゃんは、一見親切な人という様子で近づいてくるが、その裏では犬の遠吠えのように色々な人の悪口を言っているのを知っているので、どうしても警戒してしまう。
- 人間誰しも、犬の遠吠えのような行いをしてしまう一面はあるかもしれないが、あの人の場合はやりすぎだ。孤立してもやむなしだと私は思う。
- 立場上、周囲のあらゆる人間関係を把握している人というのはいるものだが、一歩間違えると、犬の遠吠えのような行いをしてしまうのではないだろうか。
喫茶店に入ったら、隣の席でおばあちゃん同士が会話してたんだけど、ずっと近所の人とか息子さんのお嫁さんの悪口みたいな話してたんだニャン。