
ことわざ
犬も歩けば棒に当たる
意味
疲れることも気にせず歩き回っていると、思いもよらぬ幸運が訪れることのたとえ。
または、積極的に物事を行う人は、それだけ災難にも遭遇しやすいということ。
類句
怪我の功名
藪をつついて蛇を出す
触らぬ神に祟りなし
補説
犬が出てくることわざは数多くありますが、この「犬も歩けば棒に当たる」はその中でも、最もよく耳にするもののひとつといっていいでしょう。
ひとつの言葉で、正反対の意味を併せ持っている珍しいことわざで、どちらの意味も正解ですが、場面に応じた使い分けが必要になります。
文字通り「棒に当たる(人に棒で殴られること)」を災難と解釈したものと、「当たる」の部分をラッキーな出来事と解釈する二通りの意味があり、後者のラッキー説の方が50年ほど早く提唱され始めたようです。
この「棒に当たるラッキー説」は、素敵なもの、好ましいものを「にくい」と表現するような、江戸っ子の逆説的かつ斜に構えた言語感覚と、逆境にもあえて嬉々として挑んでいく心意気に由来するといえるでしょう。
しかし、このことわざを始まりの一句に据えた「江戸いろはかるた」には、棒に当たって、悔しそうな顔をしている犬の絵が描かれています。
「犬も歩けば棒に当たる」の使い方

ニャンスタね~。あきらかに業者さんみたいなアカウントもいっぱいあるよね~。

何を参考にしたらいいか、取捨選択が難しそうだニャン…。

犬も歩けば棒に当たる的に、いいことにも悪いことにも両方遭遇するのがSNSだしね~。
僕、おすすめの食べ歩きアカウントがあるから、あとで教えてあげるね。
「犬も歩けば棒に当たる」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・の結果、「ひょうたんから駒」が出たり、「捨てる神あれば拾う神あり」や、「犬も歩けば棒に当たる」的に、我が身に何かよい事が起きて、せめて平均的な並みの生活が送れるような・・・平成 治世(著)『何んだ可んだ』
- ・・・「犬も歩けば棒に当たる」。これはよく耳にする諺である。犬だって歩けば棒に当たるのであるから、人間が・・・小坂 浩(著)『己が禄は』
- ・・・飼い主への忠実性だけが売りだけに、それをからかって「犬骨折って鷹の餌食」とか「犬も歩けば棒に当たる」とか「負け犬の遠吠え」と、ちょっとバカにされる存在でもある。 おもしろいことに・・・池内 了(著)『天文学者の虫眼鏡』
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