ことわざ
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
意味
犬は三日間世話をしてやると、三年その恩を覚えていること。
類句
犬も三日飼えばその主を忘れぬ
対義
飼い犬に手を噛まれる
補説
犬でも三日も飼えば、三年はそのことを覚えていてくれるので、恩というものを忘れてしまいがちな人間という生き物を戒めている言葉です。
また、犬と猫の人間との距離感について「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ 猫は三年の恩を三日で忘れる」と続けている表現も存在しています。
ただし、この「犬は三年恩を忘れない忠誠心が高い動物」というのは誤りなのではないか、と現代の科学では分析されており、群れで生きる動物である犬は、犬の社会で普通にやってきた、困っている仲間を手助けする、仲間に危険を警告する、という行動を、自然と人間相手にもやっているだけなのではないか、という説が浮上しているそうです。
「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」の使い方

ほんと、このお魚の煮物おいしいよ!猫くんのお母さん、料理上手だね~!

そういえば、オラ、お父さんがお母さんの料理においしいとかありがとうとか言ってるの、見たことないニャン。

お父さんったら…。犬は三日飼えば三年恩を忘れぬものっていうし、猫とはいえ、ちょっとは犬を見習ったほうがいいかもね~。
「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・縁なのかもしれない。 犬と猫の、人間との距離を上手く言い当てたことわざとして、「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」と「猫は三年飼っても三日で恩を忘れる」がある。他にも、「犬の子は・・・池内 了(著)『天文学者の虫眼鏡』
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬほど忠誠心が高い生き物というが、うちの飼い犬ときたら態度は大きいし、飼い主を顎で使うし、全然忠誠心というものを感じたことがない。
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬというのに、去年生まれた息子は小さな体で、ちょっとえらそうにおやつを要求してくる。でも、そこがかわいい。
モグモグ…。オラのお母さんのご飯はおいしいニャンね~。