ことわざ
命あっての物種
意味
どんなことも命があって初めてできるので、危険が及ぶことは避けるように、ということ。
類句
命が物種
死んで花実は咲くものか
命に過ぎたる宝なし
補説
「物種」とは物事の根源という意味です。
「命あっての物種」とは、何事も命があってこそできる、という意味で、事情はともかく、とにかく命に係わりそうな危険なことをしようとしている人への忠告などの場面で使われます。
また、実際に危ないことに巻き込まれそうになった際、逃げる時の指針にもなっている言葉です。命そのものが一番優先すべき事項で、それがなければ豊かさや財産も意味がないという、生きていく上で大切な優先順位を考えさせてくれます。
英語
While there’s life there’s hope.(命のある限り、希望がある)
英語の声:音読さん
「命あっての物種」の使い方

ギャーッ!この部屋、ゾンビがいるじゃない!ムリムリ怖い!もうここでやめて続きは明日にする!

…隊長、昨日もそう言ってここでやめてるニャン。そんなことしてたら、このゲームをクリアすることなんか、一生できないニャンよ…。

なんとでも言いたまえよ猫くん…命あっての物種なんだ…。
「命あっての物種」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・「そうじゃない―」バーウェルはあえいだ。同時にある詩人がいった『命あっての物種』と同じことが分かった。同時にそれを主張する時間もないのを知った。 それは・・・ロバート・ブロック(著)/ 仁賀 克雄(訳)『ポオ収集家』
- ・・・地下室には、見あたらなかった。 (こんなこと…やめたほうがいいわ。命あっての物種だもの) 彼女は、自分に言い聞かせ、ここは慎重にことを運ぶに越したことはないと・・・和久 峻三(著)『新宿25時の戦慄』
- ・・・「あそう、だったら法師様に弟子入りする権利を快く王に譲ると」 「譲る、譲る。命あっての物種だから」 波平は困ったように法師の方を見ました。 法師がゆっくりとプカプカの・・・小林 恭二(著)『瓶の中の旅愁』
次は~…そう、そのドアから部屋に入って、アイテムを取りに行くんだニャン。