ことわざ
因果応報
意味
過去のどんな行いも、結果的に自分に戻ってくることのたとえ。
類句
善因善果
自業自得
身から出た錆
補説
よく耳にする言葉ですが、元は仏教の教えで「前世や過去の行いは自分に返ってくるものである」という意味です。
他人に親切にすれば他人からも親切にされますし、ひどい仕打ちをすれば恨みを買うこともあり、同じ仕打ちを受けることになりかねません。
このように、世の中の原因と結果は、小さな車輪のようにぐるぐる回っていると考えられており、ここから生まれた言葉が「因果応報」です。
しかし、現代では主によくない行いをして、悪い結果になったことに対して「罰が当たったんだね」のようなニュアンスで用いられることが多くなっています。
英語
As you sow, so shall you reap.(まいた種は刈らねばならない)
「因果応報」の使い方

疲れたなあ、そろそろおやつ…あーっ!猫くん、それ僕が楽しみにしてたお饅頭!

えっそうだったのかニャン!ヴッ…!

うわー!猫くんが喉をつまらせたぞ!とりあえず、このお茶を飲んで!…これが、因果応報ってやつかあ…。
「因果応報」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・事件の話が、こいつと―」小松崎を指差す。「知り合ってしまうという原因を作った。因果応報というわけだ」 なにい、と睨む小松崎を無視して、崇は奈々を見つめた・・・高田 崇史(著)『QED』
- ・・・現世の人が来世の蝶となるも仏となるも、みなこの世の行の因果応報と教えてあります。これはありがたい叙情詩のけがれであります。古いエジプトの・・・川端 康成(著)『伊豆の踊子』
- ・・・それはシドがしたことに劣らない裏切り行為だ。因果応報というものがあるとするなら、まさにこれがそうだという気がした。笑えるような気分・・・カレン・ロバーズ(著)/ 髙田 惠子(訳)『月明かりのキリング・フィールド』
おっ、こんなところにおいしそうなお饅頭があるニャン。食べちゃおっと♪