ことわざ
田舎の学問より京の昼寝
意味
田舎で必死に勉強するより、京で昼寝でもしていたほうが、自然と見識が広まっていくことのたとえ。
類句
田舎の三年都の昼寝
田舎の利口より京の馬鹿
田舎の利口は只の人
補説
田舎で必死に勉強に取り組むより、都会で昼寝をしたり、周囲をぶらぶらしてみることのほうが深い見識を得られる、という意味の言葉です。
パッと一見すると辛辣なようにも見えるこの言葉ですが、実は「本や勉学で学んだことより、現地で見聞きしたという経験が勝ることがある」という深い意味を含んでいます。
インターネットが発達した現代社会では、都会と地方都市の情報格差は減ってきている、といわれていますが、知識のみならず、いわゆる「経験値」は、実際に体験することでしか得られません。
こう考えると、現代社会でもしっかり当てはまるポイントがある、奥深いことわざですね。
「田舎の学問より京の昼寝」の使い方

フランス料理か~、実は僕もあまり食べたことないんだけど、テリーヌ、おいしいよね。

どんな料理かってことと、見た目くらいは知ってたんだけど、想像の何倍もおいしくて、ほっぺが落ちるかと思ったニャンよ~!
お高そうだからなかなか行けないと思うけど、あれはまた食べたいニャン♪

知識だけじゃ味ってわからないもんね~、やっぱり田舎の学問より京の昼寝だよ。僕もフランス料理食べてみたくなったから、お仕事がんばって、今度一緒に食べに行こう!
「田舎の学問より京の昼寝」の例文
- 大好きなバンドのライブを見るために、地元から都会へ行ってきた。CDでは得られない感動があったので、田舎の学問より京の昼寝というのは、あながち間違いではないのだと思う。
- 修学旅行で体験教室に行った、焼き物への絵付が思っていたよりずっと難しかったので、田舎の学問より京の昼寝を、身をもって体感することができた。
- 猛勉強して都会の大学に入った僕に、色々な遊びを教えてくれる友人との時間は、とても刺激的なものだった。これはいわゆる、田舎の学問より京の昼寝というやつなのだろう。
オラ、今日行った結婚式で初めてフランス料理を食べて、「おさかなテリーヌ」ってものを食べたんだニャン。