ことわざ
田舎に京あり
意味
静かな田舎にも、京のように賑やかなものや雅な場所があることのたとえ。
類句
田舎に名所あり
田舎に都あり
山の奥にも都あり
対義
山に里あり
京に田舎あり
補説
「田舎」というと、都会ほど便利でないことから、マイナスイメージがついていることも少なくありませんが、豊かな自然や住人同士の支え合いなど、逆に都会にはない魅力もたくさんあります。
このことわざは、田舎にもしっかりと賑やかな場所や、そこにしかない風情があることを伝えているものです。
見た目が悪く見えるものにも、いいところはあるので見つけてみよう、という教えも含んでいます。
「田舎に京あり」の使い方

うん、三日くらい向こうにいるつもりなんだけど、僕の地元は本当に田舎で何もないから、暇つぶしグッズと家族におみやげをたくさん詰めたんだ。

やっぱり、都会と比べると不便なところもあるニャンね~。

そうだね~、でも今はちょうどお祭の時期だから、神社の参道とかは賑やかで、田舎に京あり!って感じだよ。猫くんも今度、地元のお祭に一緒に行こう。
「田舎に京あり」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・影の部分も大切なのである。地方に資料探訪にいって、しみじみと田舎に京ありを体験した。美しい女性、賢い女主人に出逢った。そこに日本文化の底力といったものも・・・杉本 つとむ(著)『一寸の虫にも五分の神』
- 私の地元は本当に便利なものは何もない田舎だが、四季折々の美味しい食べ物がたくさんあるので、田舎に京ありなのだということを、声を大にして伝えたい。
- 都会での暮らしに疲れたので、休暇をとって実家に帰ってきたが、地元の商店街は相変わらず騒がしくて人も優しく、本当に心が癒されたので、田舎に京ありを実感している。
隊長、ずいぶん大荷物持ってるニャンね~。今日から実家帰るニャン?