ことわざ
医は意なり
意味
医術とは、口先の説明や本からでは極めることができず、思慮や工夫によって会得するものということ。
補説
唐の時代(618-907年)の名医だった許胤宗という人物が、人から著書の執筆を勧められた際に、このように返したといわれています。
「意」には心という意味もあり、医療というものは人間の心の機微も含んでいる、ということわざです。
医術は、思慮と工夫とによって会得するものであって、口先の説明や著書などでは悟り得ない、としているこの言葉は、現在に至るまで、多くの医療従事者に影響を与えています。
「医は意なり」の使い方

おばあちゃん災難だなあ~、大丈夫だったの?

ウン、元気だったニャン。おばあちゃん、元看護師なんだけど、実習の学生さんたちが一生懸命だから、ついついコツをアドバイスもしちゃうんだって言ってたニャン。

医は意なりっていうし、コツとかは教えきれないかもだけど、応援したいって気持ちはしっかり伝わって、みんないい看護師さんになってくれるといいねえ~。
「医は意なり」の例文
- 祖父の入院している病院の先生は、腕がいいだけでなく本当に親切で、会うたびに医は意なり、という言葉を思い出す。
- 看護師をしている親戚は口癖のように「医は意なり」と言っていて、彼女の仕事ぶりに憧れた私も、自然と看護師を目指すことになった。
- 医療ドラマを見ていると、本当にこんなふうに、医は意なり!みたいな医者はいるのだろうか、と疑問を持ってしまう。
オラ今日、お風呂で転んで骨折したおばあちゃんのお見舞いに行ってきたニャン。