ことわざ
一年の計は元旦にあり
意味
物事は初めが大切で、しっかりと計画を立てて着実に行うべき、というたとえ。
類句
一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり
一生の計は少壮の時にあり
補説
中国から伝わってきたことわざで、古くは「一日の計は寅にあり、一年の計は春にあり」というものでした。
お正月によく耳にする言葉のため、「元旦に考えたことが、その後一年間の指針になる」ような意味で捉えている人が多いですが、実は本来の意味は「あらかじめしっかりと準備や計画をして、目標を立てておくのが大切」というものです。
類句にもある「一日の計は朝にあり~」も同様で、「一日の計画は早朝にしっかりと立て、一年の計画は元旦からしっかりと考えましょう」、という意味になります。
なお、この「一日の計は朝にあり」という前文があるのが本来の形のようですが、現代では「一年の計は元旦にあり」という形以外で耳にすることは、ほとんどなくなっています。
「一年の計は元日にあり」と表記されることもあります。
「一念の計は元旦にあり」の使い方

お、いいねえ。何か買いたいものでもあるの?

ウ~ン、特にまだ決まってないけど、お父さんとお母さんと、温泉でも行ってこようかと思ってるニャン。

猫くんったら、なんて親孝行なの!?一年の計は元旦にありっていうし、目標決めてコツコツがんばってね!
「一年の計は元旦にあり」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・おばあさん、お父さん、お母さん、娘の人美さん、息子の環太くんの6人家族です。 「一年の計は元旦にあり」ということで、6人はそれぞれ将来の夢を想い描いてみました。・・・『広報こおりやま』
- ・・・一年の計は元日にあり、ということですから今年は一つ元日から勉強してやりましょう、という感激に満ちた気持ちで、お屠蘇を祝うと朝から博物館に通ったこともありました・・・上村 松園(著)『座右第一品』
- 一年の計は元旦にありというけれど、僕は今年も実家で父とお酒を飲みすぎて寝ているだけで、何の計画もできなかったので、先が思いやられている。
オラ、今年はもうちょっとしっかりおこづかいを管理して貯金するニャン。