ことわざ
一か八か
意味
運を天に任せて、思い切ってやってみること。
類句
伸るか反るか
丁か半か
鬼が出るか蛇が出るか
一擲乾坤を賭す
乾坤一擲
当たって砕けろ
駄目で元々
対義
転ばぬ先の杖
石橋を叩いて渡る
念には念を入れよ
補説
勝負事や、後先がわからない状況で決断をしなければならない時に用いられます。
江戸時代の賭博用語が由来だといわれており、類句にもある「丁か半か」の漢字の上半分を取ったという説と、「一か罰か」が転じてこの表記になったという説があります。
由来通り、賭け事はもちろんですが、仕事や好きな人への告白など、何かしら大きな勝負に出るシチュエーションで幅広く使われ、比較的耳にする機会が多い言葉です。
「一か八か」の使い方

仕方ないよ、それがくじ引きだもん…。ポケットティッシュいっぱいもらったし、もう帰ろうよ猫くん。

オラは絶対諦めないニャン!隊長、絶対温泉行こうニャン…!

猫くん、一か八かで当たらないくじを引き続けるより、温泉を予約したほうがお金も安いよ。頼むから、もう帰って普通に旅行の計画しようよ…。
「一か八か」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・「安全第一」と言いますと、さきにしるした弓子と大阪へ行く前に一か八かの投機をやったという言葉と矛盾しますが、実にあれは世間への口実で、そのとき私の手・・・江戸川 乱歩(著)『化人幻戯』
- ・・・ジェイは一か八かに賭け、カナダ沿岸警備隊に出頭しなかった。十七番ブイに置かれたメッセージには、さ・・・リドリー・ピアスン(著)/ 菊地 よしみ(訳)『アルバトロスの血』
- ・・・マルス〔万博会場地〕にとても近いところにある地所をすでに提供してもらっています。一か八かやってみるつもりですが、あなたのような人たちに助けてもらえば、成功が期待できるで・・・原著者不明/ 三浦 篤(訳)『いま、なぜゾラか』
このくじ、全然ほしい景品が当たらないニャン!オラ、絶対に一等の温泉旅行当てたいニャン!