ことわざ
一樹の陰一河の流れも他生の縁
意味
単なる偶然や、全く関係がないと思われることも、実は前世からの深い縁があるということ。
類句
袖振り合うも他生の縁
一河の流れを汲むも他生の縁
補説
「一本の同じ木の下で休んだり、同じ川の水をすくって飲むのも、前世からの縁があってのことなので、些細な人間関係も大切にするように」という教えを含んだことわざです。
近年では「前世」という概念が抜けてきて、「すべての出来事や存在は、ほかの多くの出来事や存在と関わり合って成り立っている」という意味合いで使われるようになってきました。
「前世」など、仏教的な思想を含んだ言葉ですが、漢訳仏典には用例が登場していないため、日本で誕生したものと考えられています。
「一樹の陰一河の流れも他生の縁」の使い方

海外の動画とかによくあるけど、やらせじゃないならすごく素敵だよね~。

実際、めちゃくちゃ困ってる人って助けるけど、オラはお礼あげるって言われたら喜んでもらっちゃうニャンね~。
「お礼はいいから、困った人を見かけたら助けてあげてね」って言葉、なかなか出ないと思うニャン。

そういう人はきっと、「人間関係は一樹の陰一河の流れも他生の縁で、他人事じゃない」みたいな気持ちで生きてるんじゃないかな~。僕たちも見習わないとだね。
「一樹の陰一河の流れも他生の縁」の例文
- 親友は落とした定期券を拾ったことが縁で彼氏と出会って交際に至り、今年結婚するという。一樹の陰一河の流れも他生の縁というが、このふたりを見ていると、本当に前世から縁があったのかもしれないと思わざるを得ない。
- おばあさんが目的のホームがわからないと、駅で困っていた。一樹の陰一河の流れも他生の縁ともいうし、何となく見過ごせなかった私は声をかけて、駅員さんのところに案内することにした。
- 私の兄はどうしようもない浮気男だし、周りも似たような友達ばかりだ。一樹の陰一河の流れも他生の縁というのだから、もっと人間関係を大切にするべきだと思う。
こういう、人助けして、助けられた人が次に困った人を助けて、みたいな動画、よくあるけど本当かニャン。本当なら世の中捨てたもんじゃないニャン。