ことわざ
得たり賢し
意味
物事がうまく行った時に、満足して発することば。
類句
得たりやかしこし
得たりやおう
補説
自分の思い通りに物事が進んだときに「やった~!」や「しめた!」などと同じく、喜びの言葉として使われる言葉です。
「得たり賢しと~」「得たり賢しとばかりに~」などという形で用いられます。
「得たり賢し」の使い方

でも猫くん、地図を見てると、どうやらこの道をまっすぐ進むと温泉が湧き出てるみたいだよ!

ニャ、ニャンだって~!俄然、やる気が出てきたニャン。温泉入って温まって、おうち帰ろうニャン。

得たり賢しと言わんばかりの、今日一番いい笑顔してるところ恐縮なんだけど、まだ温泉まで5キロくらいあるからね。
「得たり賢し」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・意地の悪い烏は可厭に軽蔑したやうな声を出して、得たり賢しと頭の上を啼いて通る。・・・島崎 藤村(著)『破戒』
- ・・・早速手を鳴せば、漸く今来たというので、姫松とお若が料理を運込む。柳之助は得たり賢しと、五皿というものを前に並べて、夢の如くスウプを吸ってしまうと、息も吐かずに肉叉・・・尾崎 紅葉(著)『多情多恨』
- ・・・降って湧いた温泉へ得たり賢しと飛び込む気にもなる・・・夏目 漱石(著)『虞美人草』
ことわざ探検に出て早半日、今日はこれといって何も見つかりそうにないニャンねぇ~。