ことわざ
過つは人の常
意味
人間は誰しも間違いを犯すもの、ということ。
異形
過つは人の常、許すは神の業
類句
過つは人の性、許すは神の心
補説
過つは人の常とは、直接は「人は誰しも間違いを犯すもの」という意味になりますが、「だから他人の過ちもむやみに責めず、寛容に受け入れましょう」という教訓を含んだことわざです。
異形の項目にもあるように「許すは神の業」と続くこともあり、これは「人は誰しも間違いを犯すものだけど、それを許せるのは神様のように慈悲深く広い心の持ち主である」という意味になります。
キリスト教の神学者、ヒエロニムスの『書簡集』に登場した言葉に基づき、イギリスの詩人であるポープが著書『批評論』で述べたものが出典とされています。
「過つは人の常」の使い方

なんかこっちが悪いことしてる気持ちになっちゃうから、人前で怒るの、あれやめてほしいよね~。

でも、オラが帰る時にその上司らしき人がレジ打ってくれたんだけど、めちゃくちゃお会計間違えられて、結局怒られてたほうの人がレジ打ち直してくれたニャンね。

過つは人の常だから、上司の人のミスも寛大に許してあげたいところけど、その人は他人のミスにも寛大になってくれたらいいね…。
「過つは人の常」の例文(文学作品などの使用例)
- 過つは人の常だというのに、うちの妻ときたら、僕のいたずらをいつまでも怒っている。今日もケーキを買って帰って、謝るとしよう。
- 過つは人の常というように、人間は誰でも道を踏み外してしまうことがあると思うし、他人の間違いにいちいち怒っていたらこちらの身がもたないと思う。
- 過つは人の常だけど、いい歳をした大人である以上はその言葉に胡坐をかいていてはよくないので、人にはなるべく迷惑をかけないように生きていきたい。
お昼ご飯を食べに行ったお店で、店員さんが上司らしき人にすごく怒られてて、すっごくイヤな気持ちになったんだニャン。