ことわざ
過ちては改むるに憚ること勿れ
意味
自分の過ちに気づいたら、体裁や体面にこだわらず、すぐにきちんと改めるべきだという戒め。
類句
過ちて改めざる是を過ちと謂う
過ちを知りては必ず改めよ
亡羊補牢
補説
古代中国の思想家、孔子の『論語-学而』に登場する言葉です。
「憚る」とは気兼ねしたり、ためらうことです。
そして「勿れ」は禁止を表す言葉のため、「過ちに気づいたら、改めることをためらってはならない」という意味のことわざになります。
人は誰しも間違いを犯す生き物ですが、それをきちんと反省することの大切さを説いています。
英語
It is never too late to mend.(改めるのに遅すぎることはない)
英語の声:音読さん
「過ちては改むるに憚ること勿れ」の使い方

猫くん、そんなに青ざめて、どうしたの?

は、隊長…ご、ごめんニャン…オラ、わざとじゃないんだけど…これ…。

過ちては改むるに憚ること勿れっていうけど、それってすごく難しいことだと思うし、猫くんはすぐに謝ってくれて、えらいね。
でもこれ、前から壊れてて、接着剤でくっつけて使ってただけだから、取れやすいだけなんだよね~!
「過ちては改むるに憚ること勿れ」の例文
- 母を怒らせて大喧嘩になった父が、ここ数日小さくなって過ごしている。過ちては改むるに憚る勿れというのだし、早く謝ったらいいのに。
- 子供の頃、誤って兄のおもちゃを壊したことを隠していたら、それを見つけた祖父に「過ちては改むるに憚る勿れ」と諭されたことがあった。
- 彼女に浮気がバレてしまった。過ちては改むるに憚る勿れというので、僕はすぐさま土下座したが、当然ふられた。
…お皿を洗ってたら、隊長が大切にしてたマグカップの取っ手が取れちゃったニャン…。