「後の喧嘩を先にする」の意味と使い方と例文

後の喧嘩を先にするの意味と使い方と例文

ことわざ
あと喧嘩けんかさきにする

意味
後でもめごとにならないよう、言いにくいこともハッキリ伝えて議論しておくべき、という意味。

補説
後のもめ事を防ぐために、あらかじめ話し合って言い分を調整しておくべき、という意味のことわざですが、面倒な用件を切り出すときの前置きとしても使われています。
「後の喧嘩先でする」とされていることもありますが、表記が違うだけで、全く同じことわざです。

「後の喧嘩を先にする」の使い方

助手猫

隊長、ちょっと相談に乗ってほしいんだニャン。

ことわざ探検隊

改まって、珍しいね。なんだか難しい顔してるけど、どうしたの?

助手猫

来週、ネコミミーランドに遊びに行くから、どのルートで乗り物に乗って回るかを相談してるんだけど、みんなバラバラの事を言ってて譲らなくて、話がまとまらないんだニャン。

ことわざ探検隊

テーマパークは広いから、全員分の希望を全部叶えるのは難しいよね~。僕なら一か所ずつ希望を聞いて、残りはとにかく話し合うかなあ。
みんなで楽しく遊ぶために、後の喧嘩を先にするのも大事なことだよね。

「後の喧嘩を先にする」の例文

  • 接客業を長く続けていて学んだのは、後の喧嘩を先にすることを怠ると、ほぼ間違いなくクレームになるということだった。
  • 両親は、後の喧嘩を先にするような夫婦なので、大きなトラブルになっているのをほぼ見たことがない。
  • 新しい企画に取り掛かる時は大体トラブルがつきものなので、私が所属しているチームでは、後の喧嘩を先にすることを心がけている。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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