ことわざ
後は野となれ山となれ
意味
目先の事さえ解決してしまえば、その後はどうなろうと知ったことではないということ。
または、その無責任な態度をたとえたもの。
類句
後足で砂をかける
旅の恥はかき捨て
旅の恥は弁慶状
末は野となれ山となれ
先は野となれ山となれ
対義
立つ鳥跡を濁さず
飛ぶ鳥跡を濁さず
補説
江戸時代に活躍した浄瑠璃の劇作家、近松門左衛門の『冥途の飛脚』に登場する「あとは野となれ大和路や」が変化していったのが始まりではないか、といわれています。
全てが解決したわけではないのに責任感なく開き直る場面などで使われますが、「先のことはともかく」といったような、比較的軽いニュアンスでも使われている言葉です。
「後は」は未来のことを指しており、「とりあえずなんとかなったから、このあとはどうなってもいいや」という、投げやりな気持ちが込められています。
「後は野となれ山となれ」の使い方

そう言う割にはゴロゴロしながらずっとNyanTube見てるけど、試験対策大丈夫なの?

それなりに勉強はしてきたけど、難しすぎて、なんかもう受かる時は受かるし、落ちる時は落ちるって気持ちニャンね。

すごい開き直りだ…後は野となれ山となれって、こういうことをいうんだな…。
「後は野となれ山となれ」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・糞婆までが一緒になって呑み食いしている。もうこうなったら後は野となれ山となれ。あの鼻黒子餓鬼をつまみ出してくれると立ち上がった途端に、初孫正坊の眠る仏壇の角・・・高橋 門之進(著)『浮橋』
- ・・・やっちゃったあとゾッとするわけ。わぁ、また怒られるってさ。そんでけっきょくは、あとは野となれ山となれって気になるだけなんだよな。 もう遊びに行っちゃったら、あとは何もないんだよ・・・北野 武(著)『たけしくん、ハイ!』
- ・・・何だかわからなくなってどうしたらいいのか困る感じ。一度強烈な辛さを経験すれば、あとは野となれ山となれである。 割と何事も「最初にパンチを!」と考えている私は、滞在方法を大辛カレ・・・加藤 紀子(著)『私にも出来たいくつかの事』
明日は、キャットフードマイスターの資格試験だニャン。勉強難しかったニャンね~。