ことわざ
当て事と越中褌は向こうから外れる
意味
当てにしていることは、相手の都合で駄目になりやすいことのたとえ。
類句
当て事は向こうから外れる
当て事と畚褌は先から外れる
補説
当て事は「当てにしていること」を意味し、「向こう」は体の向こうや相手のことを意味しています。
前から外れやすいつくりの越中褌を引き合いに出し、こちらが勝手に期待していることは相手次第で実現しなくなることを、面白おかしく表現したことわざです。
褌を締める習慣がない現代では、「越中褌」といわれても今一つイメージしにくいかもしれませんが、医療用の下着である「T字帯」に近い形をしている下着です。
「当て事と越中褌は向こうから外れる」の使い方

大晦日は毎年家で「ゆく猫、くる猫」見るくらいだから予定はないけど、チケット余ってるの?

オラ、楽しみにしてたんだけど…約束してた友達が行けなくなって、チケット一枚余っちゃったニャンね~。

あらら、当て事と越中褌は向こうから外れる状況になっちゃったんだね。じゃあ、お供させてもらうよ。一緒に楽しもう。
「当て事と越中褌は向こうから外れる」の例文
- 将来どうやって生きようか迷うこともあるけど、当て事と越中褌は向こうから外れるものなので、大体のことは一人でできるようにしておこうと思っている。
- 人を当てにしがちな子供だった僕は、いつも祖父に「当て事と越中褌は向こうから外れるから、気をつけろ」と言われて育った。
- 居眠りしてしまった授業のノートを写させてもらおうと思っていたら、友達が学校を休んでいた。当て事と越中褌は向こうから外れるものだ。
隊長、大晦日は何か予定あるニャン?オラ、アイドルのカウントダウンコンサートのチケットを取ったんだニャン。