ことわざ
新しい酒は新しい皮袋に盛れ
意味
新しい考えや新しいものを活かすためには、それに応じて新しい場所や形式が必要というたとえ。
類句
古き皮袋に新しい酒は盛られぬ
対義
新しい酒を古い皮袋に盛る
補説
新約聖書におさめられている「マタイの福音書」の9章17節にある「新しい葡萄酒は新しい皮袋に入れれば、両方が保たれる」から生まれたことわざです。
聖書の文脈によれば、「新しい皮袋」とは、洗礼を受けて変わった心を表しているとされていますが、現在ではキリスト教に関係のないところでも、広く使われる言葉になっています。
「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」の使い方

ね…猫くん…その絵は一体…神様の肖像画か何かかい…?

オラ、秋鮭を描いたつもりだったんだけど…神様に見えるニャン?
イヤ~、そんな神々しい絵を描いちゃうなんて、オラ才能あるのかもニャン。

秋鮭の絵だったの!?
なんというか、すごく前衛的だね…!新しい酒は新しい皮袋に盛れというし、世界に出たら評価されるかもしれないよ!
「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」の例文
- 古い筆記具を一掃したので、新しいペンとペンケースを買った。新しい酒は新しい皮袋に盛れともいうし、気分も上がっている。
- 新入社員が持ってきた案がコンペで採用されたが、それがあまりにも前衛的だったので、新しい酒は新しい皮袋に盛れということで、チームを作り直すことになった。
- 好きなバンドが、新曲のリリースを機に拠点を海外に移すらしい。きっと彼らに日本は狭かったのだと思う。新しい酒は新しい皮袋に盛れなのだ。
ウ~ン。芸術は、爆発だニャン。