「頭の黒い鼠」の意味と使い方と例文

頭の黒い鼠の意味と使い方と例文

ことわざ
あたまくろねずみ

意味
ネズミがものをかすめ取るように、ものを盗む人のたとえ。

補説
「頭の黒い鼠」とは、本当にネズミのことを意味しているのではなく、「髪の毛が黒い人間」を指した隠語のような言葉です。
家の中のものが突然なくなった際、それが家の中にいた人物の仕業であることを、暗にほのめかしています。

「頭の黒い鼠」の使い方

助手猫

オッ、今日はからあげニャンね。どれどれ、ひとつ味見してやるニャン。

ことわざ探検隊

あっ!からあげが一個足りない!猫くん、またつまみ食いしたでしょ!やめてよ!

助手猫

一個しか食べてないのに、そんなに怒ることないニャンね!

ことわざ探検隊

どうやらここに頭の黒い鼠がいるようだな…猫だけど…。

「頭の黒い鼠」の例文

  • ・・・そんな遠歩きする鼠の話は聞いたことがありませんよ。大方、頭の黒い鼠がひいたものだろうよ・・・坂口 安吾(著)『屋根裏の犯人』
  • ・・・ 「おや。キザらしい。亀の頭の黒いネズミ小僧だ。寺子屋から戻る頃あいだよ。せわしくっていけないよ」 「おう。肴にトコロテ・・・出久根 達郎(著)/ 清原 康正(著)『時代小説最前線』
  • 今日食べようと思って、冷蔵庫に大切に取っておいたプリンがなくなっている。僕の家には頭の黒い鼠がいるようだ。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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