ことわざ
頭の黒い鼠
意味
ネズミがものをかすめ取るように、ものを盗む人のたとえ。
補説
「頭の黒い鼠」とは、本当にネズミのことを意味しているのではなく、「髪の毛が黒い人間」を指した隠語のような言葉です。
家の中のものが突然なくなった際、それが家の中にいた人物の仕業であることを、暗にほのめかしています。
「頭の黒い鼠」の使い方

あっ!からあげが一個足りない!猫くん、またつまみ食いしたでしょ!やめてよ!

一個しか食べてないのに、そんなに怒ることないニャンね!

どうやらここに頭の黒い鼠がいるようだな…猫だけど…。
「頭の黒い鼠」の例文
- ・・・そんな遠歩きする鼠の話は聞いたことがありませんよ。大方、頭の黒い鼠がひいたものだろうよ・・・坂口 安吾(著)『屋根裏の犯人』
- ・・・ 「おや。キザらしい。亀の頭の黒いネズミ小僧だ。寺子屋から戻る頃あいだよ。せわしくっていけないよ」 「おう。肴にトコロテ・・・出久根 達郎(著)/ 清原 康正(著)『時代小説最前線』
- 今日食べようと思って、冷蔵庫に大切に取っておいたプリンがなくなっている。僕の家には頭の黒い鼠がいるようだ。
オッ、今日はからあげニャンね。どれどれ、ひとつ味見してやるニャン。