「頭でっかち尻すぼみ」の意味と使い方と例文(類句・対義)

頭でっかち尻すぼみの意味と使い方と例文

ことわざ
あたまでっかちしりすぼみ

意味
はじめは大きく堂々としているのに、後の方は小さくなっていくこと。
または、最初は威勢がよかったのに段々意気地がなくなっていくこと。

異形
頭でっかち尻つぼみ

類句
頭でっかの腰細
竜頭蛇尾りゅうとうだび

対義
始めは処女の如く、後は脱兎だっとの如し

補説
物事を大きな意気込みで始めたものの、最後は何だか勢いを失ってしまったり、だらしがなくなってしまったりすることのたとえです。
理屈っぽく、柔軟性がない人を指す言葉として「頭でっかち」だけで用いられたり、このことわざとほぼ同じく、最後の方に行くにつれて勢いを失い、規模が小さくなるという意味で「尻すぼみ」だけで用いられたりすることもあります。

「頭でっかち尻すぼみ」の使い方

助手猫

隊長、オラは初めて企画書というものを書いてみたニャン。見てほしいニャン。

ことわざ探検隊

どこに通したい企画なの…?どれどれ、「マタタビカレーパン商品化」…おいしいの…?

助手猫

売り上げの一部を、「なんか地域の役に立つこと」に使うんだニャン。

ことわざ探検隊

カレーパンに対しての説明は細かいのに、売り上げのところは「なんか地域の役に立つこと」って書いてあって、具体的になんの役に立てるのか書いてない…。
なんか、頭でっかち尻すぼみな企画書だなあ…。

「頭でっかち尻すぼみ」の例文

  • バイトの新人は返事はいいし、仕事を始めるのも早いのだが、いつも後片付けが中途半端で、頭でっかち尻すぼみそのものの人だ。
  • 父が新たにそば打ちの趣味を始めて、家族に美味しいそばを食べさせると意気込んでいるが、頭でっかち尻すぼみになりがちな人なので、あまり期待はしていない。
  • 新しいプロジェクトが大きすぎて、頭でっかち尻すぼみな結果になるんじゃないか、とチーム全員が不安がっていたが、結果的に成功を収めたので一安心だ。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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