ことわざ
明日は我が身
意味
他人に降りかかる災難は、明日には自分に降りかかっているかもしれないので用心すべき、ということ。
類句
今日は人の上、明日は我が身の上
昨日は人の身、今日は我が身
補説
他人に降りかかった災難は、自分にも起こりうることだから、見過ごさずに気を引き締めるように、という意味のことわざです。
他人の困りごとを見て見ぬふりせず、自分のことのように考えて手助けすることの重要さに対する教訓も含んでいます。
「明日は我が身」の使い方

うわ~、そりゃ泣きたくもなるね、気の毒に…。

壊れた鍵だけがその場に残ってたみたいで、話を聞いてたらオラも怖くなってきたから、今のよりも丈夫そうな鍵を買ってきたニャン。

明日は我が身っていうし、気をつけないとね。トラキチ君の自転車も、早く見つかるといいんだけど…。
「明日は我が身」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・肩をすくめて(辻山には、そんな風に見えたのである)トットッと戻って行った。 「―明日は我が身か」と、辻山は呟いた。・・・ 赤川 次郎(著) 『探偵物語』
- ・・・いんだね。友達が死んだからっていちいち泣いていられない。そんな場合じゃないんだ、明日は我が身だから。そういう兵隊と同じような究極のところに生きているやつに対して、我々のよう・・・ビートたけし(著) 『やっぱり私は嫌われる』
- ・・・た者のことを想うと、人生などたったひとときのことだと、あらためて思い知らされる。明日は我が身かと、少しは悟ったようなことも考えるが…その人が、もう自分と同じ世界にいないとい・・・天童 荒太(著)『永遠の仔』
友達のトラキチが、買ったばかりの自転車を盗まれて大泣きしてたニャン。